指名売上〇〇万あれば美容師は独立しても平気?

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美容師が独立開業することを考え始めると、美容室を経営する時のことを頭の中であれやこれやとイメージすると思います。(私もこればっかり考えちゃってましたし)

  • 今の指名客は来てくれるだろうか?
  • 今の売上でやっていけるだろうか?
  • 仮に顧客ゼロからやれるのか?
  • 自分の収入はどのくらいになるだろう?

など、美容室をどこでどう出すかということより、独立したら『やれるのか?いくら稼げるのか?』みたいなことばかり考えてないでしょうか?

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美容室の開業と経営は違う

開業に関することを考えなくては美容室を出すことはできませんが、それよりも何よりも考えてしまうであろうことが『経営していけるのか』ということ。

私はそうでした。開業に関しては調べたりして動いていれば、分からなかったことも答えに辿り着けることがほとんどです。

例えば、各種手続きに掛かる費用や時間。設備機器の値段。最初は頭の中でざっくりと計算してたりすることも、実際に見積もりを出してもらえばはっきりすることです。

『美容室を開業する』ということへの不安はどうしようもないですが、疑問は上記のように何とかできます。

しかし『美容室の経営』は違います。経営したこともないし、調べてもやっていけるのかなんて正確な答えはありません。

「やっていける、大丈夫」なんて答えは、やってみてからでないと見つかりません。実際にやってみないと分からないんです。

私は、分からないからかなり不安で、何度も同じようなシュミレーションを頭の中でやったりしてました。

今の指名売上で独立しても平気か?

今の自分の指名売上が◯◯円だから、家賃、材料費、人件費、広告費・・・。

だから、月に◯◯円は経費が掛かって・・・。売上が◯◯円だとすると・・・。

え〜と、こうなって、ああなって・・・。うぅ〜ん。。

やれる!いや、待てよ。。もし、こうなったらキビシイかもな。。

いやいや、あれを抑えればこうなるから大丈夫!かな。。

みたいな、妄想が頭の中で無限に繰り返されてました。

そう、はっきりとした答えなんて見つかるわけもないのに。

でも、これ当たり前といえば当たり前なんです。この頭の中の妄想をきちんとした数字と根拠を記したものが【事業計画書】になるのですから。

はじめは、この妄想が先行してしまうだけで、本気で独立開業すると決めれば計画に入るはずです。

でも、とりあえず考えてしまうのが『今の指名売上でやっていけるのか』ということ。

現在勤めている美容室で担当している顧客が、独立開業後も来てくれるかどうかは別として、まずはここをベースに考えると思います。

では、売上がいくらあれば開業後も経営していけるのか?食べていけるのか?自分の目標は達成できるのか?

この答えを出したいと思うでしょう。知りたいでしょう。

これは難しいことです。

美容室の立地、規模、コンセプトなどでも経営していくのに必要な経費が違うでしょうし。スタイリストとアシスタントの人数やバランス、給与体系、客単価・・・いろんなことが関係してきます。

月間指名売上100万円あれば・・・

と仮定して考えてみた時。

自分の売上だけがサロン全体の総売上としたら、月の経費を100万円以下に抑えなければ利益が出ません。掛かる経費が90万なら、月収で言えば10万円になります。

経費を50万円に抑えることができるなら、月収50万円ですね。

開業時から月収として50万円欲しいと考えているのであれば、経費が月に50万円で収まるような美容室経営を考えなくてはならないわけです。

家賃15万

材料費8万

人件費20万

水道光熱費5万

広告費5万

その他5万

合計 58万(あくまで仮定)

だと、8万円オーバーとなってしまいます。また、借入があれば月の返済も必要となります。

でも、開業しようと考えている美容室が上記の経費の金額以下に抑えることは不可能と分かっていて、でも月収50万は譲れないと思うなら、月に108万売り上げればいいわけです。

もしくは、月収42万スタートで良しと考えるか。

月間指名売上30万しかないけど・・・

と仮定して同じように考えてみた時。

この数字じゃ、そもそも独立なんて考えないし。と言われてしまいそうだが、考える美容師がいないとも限らない。

無謀とも言えるかもしれないが「独立したら月に50万円は欲しい」と考えているなら、

経費が58万円必要、自分の収入は50万欲しい。でも、今の売上は30万円。

必要な月間売上は、経費58万+利益50万=108万

足りない売上は、108万-30万=78万

当たり前の計算結果だが、今(独立前)よりも月に78万円以上売り上げればいいとなる。

「いや、そんなこといきなり無理だし」と諦めるのか、「開業したらどうやって今より78万円売り上ようか」と試行錯誤して前に進むのかは、その人次第でしょう。

別に諦める必要はないかと思います。

お金は必要になりますが、新規集客のために広告費が月に50万掛かっても、売上158万円以上なら『今より78万円』という目標額が達成できますから。経費58万に広告費がプラス50万として単純に考えれば。

厳密には売上が高くなれば、広告費以外の他経費も高くなるので正確ではないですが。ざっくりとした考え方で。

指名売上で独立を考える?

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上記のように現状の指名売上をベースに、開業後の美容室を経営していけるか考えると、開業できる美容室の規模がある程度決まってきてしまうのが現実です。

今の月売上100万だとして考えたら、それでやっていける経営を考えなくてはならなくるでしょう。

私の場合は、サロン規模も決めていたので、そのサロン経営で必要となる平均月経費を計算し、自分の収入は考えずにまずは自分の売上で掛かる経費全てを賄えるということを大前提に考えました。

家賃や人件費、材料費、広告費、水道光熱費などの経費全部を自分の売上で支払えれば、1年間は収入なくてもいいという計算をしてました。そのぐらいの運転資金を準備して開業するということ。

全ての経費を自分の売上で賄えなくてもいいとは思いますが、最低でも家賃と人件費この2つだけは自らの売上で捻出できる方がいいでしょう。

美容室経営の経費の中で家賃は必ず出ていくお金。スタッフを雇えばこれも同じ。

この2つは固定費の中でも大きな割合を占めるものですし、売上ゼロでも毎月必ず支払わなくてはなりません。それなので、最初は利益(収入)が見込めなくても最低限『家賃+人件費=自分の必要売上』という計算で考えることは必要かと思います。

独立を決めた時の売上から開業する美容室の規模を考えるなら、比較的事業計画は立てやすいでしょうし、開業資金の融資が必要となる場合も根拠を明示しやすいかと思います。

売上で考えずに開業したい美容室を目標に独立を考える?

自分の売上が150万あるから。とか、50万しかない。とかいう『自分の売上が〇〇円なら独立する』という考えのもと、独立開業を決める美容師さんは多いと思います。

もちろん売上をベースにも考えるでしょが、

  • 一緒にやりたいと言ってくれる仲間が沢山いる
  • 貯金が十分にある
  • 大型店を作りたい

他にも考えられるでしょうが、独立開業を考えるときに必ずしも売上ベースで考えるとは限りません。

自分の売上ベースで考えると、現実的に開業できる規模などが決まってきてしまいますが、本当にやりたいと思っている美容室は違うものかもしれません。

仮に、たくさんスタッフのいる美容室を経営したいと考えているなら、どうやって経営し利益を出していくのかを考えるとき、自分の売上だけをベースには考えられないでしょう。必要経費や必要集客数も大きくなるでしょうから。

こう云った場合は、根拠のある収支計画を作るのは大変かと思います。

まとめ

独立前の美容師がやっぱり気になるのが、

【今の自分の売上〇〇円だと、独立開業後の収入〇〇円】

知りたくて当然のことでしょう。私も知りたかったですし。

独立開業はしっかりと計画しなくてはいけませんが、必ず計画通りにいくことは少ないと思います。

私の場合は、独立前に立てた事業計画とはだいぶ違う結果になってきています。良い面も悪い面もあります。

『3年目はスタッフが◯人』が、実際は減ってしまう。

『3年目は収入◯円』が、2年目で達成。

とか、計画通りに進んでません。この先のことも考えると決していい方向ではないので、軌道修正したいです。

とりあえず、美容室を独立開業しようと思ったら【今の自分の売上ベースで考えたとき経営していけるのか】を考えてみると良いでしょう。いろいろと計算してみると、見えてなかったことに気付けるかもしれませんし。

独立を考えている美容師さんには”美容師の私が独立や将来で悩んだ時にやってみた2つのこと”も参考になるかもしれません。

美容師の収入ついては”【リアルと主観】美容師の給料や年収はどう変化していく⁉︎”が、『給与をもらう、給与を支払う』2つを経験した私の考えです。

それと美容室の売上UPには集客が必須です。

その集客をどうするのか?

  • ホットペッパービューティーなどの広告に投資するのか
  • SNSを利用して集客していくのか
  • ストック型資産のホームページでお金を掛けずに集客するのか

私は、最後のホームページ集客をやり続けています。

その成果もありホットペッパービューティーの掲載も止めることができました。

『美容室のブランディング成功体験』を参考にしてください。

それと、独立開業時の美容室ホームページはオープン2ヶ月前には必要ということを忘れないでください。

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