美容室独立開業のための事業計画書の完璧な書き方
2017.02.17
美容室を開業しようと決めたら、事業計画を立てる必要があります。借入をする予定があるなら間違いなく必要となりますし。
美容室に限らず事業を起こすということは、なんとなく頭の中での考えている構想だけで、経営し続けていけるほど簡単なことではありません。
今回は、美容室開業にあたり絶対に必要となる事業計画書(創業計画書)の書き方を、私自身(ヒュー)の経験をもとに紹介します。少し長い記事になりますが、読みながら事業計画書を記入していけるような内容になっています。
(追記2019/6月:この記事は、当サイトで1番アクセスのある記事です。お役に立てているみたいで嬉しく思います。また、”美容室新店の融資審査で2回目の事業計画書を作った話”も役立つかもしれません。この記事の最下部にもリンクがありますので、この記事の後に見ていただくのが良いかと思います)
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事業計画書の必要性
美容室を開業するには資金が必要となります。この開業資金をすべて自己資金(貯金)で出せるのであれば、融資を受けずに開業することは出来ます。
しかし、独立開業の際は自己資金だけでは足りず、ほとんどの美容師の方が日本政策金融公庫から融資を受けることでしょう。
日本政策金融公庫から融資を受けるのには『創業計画書』というものの提出が必要となります。
この創業計画書は会計士さんに作ってもらうことができますが、その際に自分で作った事業計画書が必要となります。事業計画書と創業計画書は同じものと考えていいでしょう。
あなたが作った事業計画書をもとに、融資を受けるために必要となる創業計画書が作られる。ということです。
美容師が独立開業して美容室を経営していくには、明確な目標と計画が必要となります。「自己資金だけで開業できるから、事業計画は立てなくてもいい」ということにもなりません。
利益を出していける見通しも立っていないのに、サロン経営をしていくことは出来ません。利益を出せない計画では、当然ですが融資の審査も通りません。
この事業計画書では、あなたのやる事業で『借金を返済していける』という根拠を示す必要があるのです。
自分の考えていることを実現させるために必要なことを数字と言葉で示すことで、美容室を経営していく指標となります。簡単に考えず、何度もシュミレーションしながら、よく考えて計画を立てましょう。
事業計画書の作り方
事業計画を立て、創業計画書を作るということは融資を受ける為に必要となります。
美容師として勤めているときに、こういった事業計画書を作ったことがあるという方は少ないでしょう。
何を書いていけばいいのか、わからなくても当然です。私もはじめての時はそうでした。しかし、あまり難しく考えすぎる必要はありません。
日本政策金融公庫から融資の審査を受けるために必要な記入項目は決まっています。
まずは、【創業計画書】と【美容業の記入例】の2つを日本政策金融公庫のサイトからダウンロードしましょう。
私は、このテンプレートを使わずに自分なりに事業計画を何度も見直して、Excelでの計画書を作りました。その後、会計士さんに創業計画書として上記のような完成型にしてもらいました。
これは、あくまで日本政策金融公庫が用意してくれているもので、会計事務所によってはオリジナルのテンプレートもあったりします。
会計士さんにお願いするのであれば、手書きでもExcelデータでもオリジナルで作っても大丈夫でしょうが、必要な記入項目は知っておくようにしましょう。
また、初めて融資審査を受けるのであれば、融資審査を通るためのポイントや実践的な事業計画書の書き方を紹介した『日本政策金融公庫の元融資課長が書いた本』も参考にするといいと思います。
それでは、日本政策金融公庫の美容業の実際の記入例を見ながら、各項目を1つ1つ説明していきます。
1,創業の動機
「あなたは、なぜ美容室を開業しようと思ったのですか?」という質問です。
私は「今(雇われ)より収入を上げたかった。このまま勤めているのが不安だから」というのが独立を決意した動機でしたが、こうは書かなかったです。
こういった独立を決意した動機ではなく、「美容師という仕事を続けていく上での目標達成のため」というようなニュアンスのことを書きました。
ざっくりとキーワードで言えば、
- お客様からの支持
- 技術の自信
- 年齢的なタイミング
- 自分のやりたいこと
と、いったようなことをまとめました。
人それぞれ状況が違うので創業動機もいろいろでしょうが、美容師としての思いがあった方がいいかと思います。
この項目は、そこまで重要でないと言われることもありますが、適当に考えずしっかり考えて書きましょう。
2,経営者の略歴等
ここは美容師としてのあなたの経歴を書きます。
この項目は重要です。融資の審査の際、
美容師として
- 何年従事してきたのか
- どんな技術を学んできたのか
- どんな役職を経験してきたのか
- 勤め先での功績はどういったものか
などから、「美容師としてのキャリアや実力がどれくらいなのか」という部分を見られます。
私は、今まで勤めてきたサロンのことや学んで磨いてきた技術のこと、自分の最高売上などといった実績と現在の状況などを詳しく書きました。
ポイントは2つ。
美容師という仕事を何年続けてきているのか
私の場合は、16年間ずっと美容師。というのが強かったように感じます。
1つの仕事をずっとやり続け、技術を磨いてきたということは、「借金返済していける忍耐がある」という風にも取れるでしょう。
私は、美容師を辞めようと思ったことも幾度かあります。途中「なんとなく」という迷いの中で続けていた時期もあります。
この融資の審査の際は「辞めずに続けてきて本当に良かった」と思える瞬間でもありました。
1つのことを長くやり続けることは大変です。迷いもあります。あって当然かとも思います。それでも、やり続けないと見えてこないこともあります。
大事なのは『継続』です。
美容師としての実績
簡単に言えば、
- 店長として5年、スタッフの労務管理やサロンの売上管理をしてきた
- マネージャーとして3年、スタッフの技術指導やサロンのマニュアル作りをしてきた
- スタイリストになって7年、売上も最高○○万円
というような、美容師としての自分の経歴です。
ここでは、
- あなたのキャリアがどれくらいのものなのか
- お客様を満足させる技術力はあるのか
- サロンを経営していける経営者としての能力はあるのか
などが融資担当者に見られる部分かと思います。
できる限り、事実に沿って詳しく書きましょう。
3,取扱商品・サービス
ここは、あなたのサロンのメニュー構成です。
一般的な美容室であれば、カットやカラー、パーマといったメニュー構成になると思います。
実際は、もう少し細分化されてメニュー表記も多くなると思いますが、ここではメインとなる上記のようなメニュー名と値段。それと、サロンのウリとなる一押しメニューなどを書きましょう。
例えば、
- カット(シャンプーブロー込) 5,000円
- カラー(カット・シャンプーブロー別) 5,000円〜
- パーマ(カット・シャンプーブロー別) 6,000円〜
- トリートメント(シャンプーブロー別) 3,000〜6,000円
- 完全個室極上ヘッドスパ(シャンプーブロー込) 10,000円
というようなメニュー構成で、【セールスポイント】には『完全個室極上ヘッドスパ』の詳細やカラーやパーマでの独自性など、サロンのコンセプトに基づいたウリを書きましょう。
ここの料金設定やメニュー比率でサロンの平均単価が決まってくるので、慎重に考えるべきです。
単純に「前サロンと同じ料金にしよう」と決めてしまうのでなく、あなたの目標売上や目指す収入によっても変わってきます。
サロンの規模やコンセプトが決まっていれば、集客のことも考えてしっかりと料金設定しましょう。サロンを経営して利益を出すために必要な売上から逆算していくと良いでしょう。
例えば、
毎月の損益分岐点が100万円で、あなたの目指す月収が50万円なら、1ヶ月の目標売上は150万円です。
損益分岐点とは、店舗家賃やスタッフ給与、材料費、広告費などといった経営していくために必要となる経費が、最低いくら掛かるのかという金額です。この金額以上の売上がなければ、あなたの収入にはなりません。
では、この150万円をどのようにして売り上げるのか。
150万を月の営業日数で割り、1日の平均売上を出します。
150万÷24日=62,500円
1日平均62,500円が必要です。
セット面の数やスタッフ数によって、こなせるお客様の数も変わってきます。
ここで客単価が重要となります。単価が低いのであれば客数が必要となります。それには集客力も必要です。
逆に単価が高ければ、こなす客数が少なくて済みます。しかし、単価の高いお客様を呼べなくてはなりません。
地域性などもありますが、サロン経営のバランスとあなたの目指す収入をよく考えた上で、メニューの料金設定をしましょう。
4,取引先・取引関係等
日本政策金融公庫の創業計画書には、「販売先、仕入先」という項目がありますが、あまり気にしなくてよいでしょう。
私は、この部分は下記のような内容を書いていました。
- サロンの立地
- サロンコンセプト
- 集客戦略
例えば、
サロンの立地は、東京都心のビジネス街で人の流れも多く、近くで働くOLさんをメインターゲットとする。
小さなプライベートサロンで落ち着いて過ごせる空間を提供し、個室でのヘッドスパを最大のウリとして、広告媒体をうまく使い他商圏からも集客していく。
というような感じでした。
5,従業員
ここは、サロンのスタッフ構成です。
- スタイリスト2人(オーナー含む)
- アシスタント1人
従業員を正社員として2人雇用する。というような書き方でいいでしょう。
6,お借入の状況
現在、あなたに借金があるかどうか?ということです。
- 住宅ローン
- 車やバイク
- その他、カードローン
ここは、会計士さんにも融資審査の前に確認されます。
住宅ローンなどがあることはそんなに問題ではないでしょうが、公共料金や税金の滞納などがあると審査に響きます。
「期日までにきちんと支払いができない、だらしない人」と見てとられるかも知れません。
こういったことは、調べれば分かってしまうことなので、思い当たることがあれば会計士さんにも相談してみましょう。
7,必要な資金と調達方法
ここは美容室開業で店舗に掛かる費用と営業していく初期の運転資金、その費用をどうやって用意するのか。
会計士さんがいれば相談しながら計画を立てます。
これは、開業する店舗物件の仮契約、もしくは規模や立地などが決まっていないと記入できません。なぜなら、店舗物件の家賃や広さなどがわからなければ、物件取得にかかる費用や工事費などの見積もりが出せません。
この項目では、工事費や設備機器などの見積書も必要となります。
物件を決め、各業者に見積りを依頼し、その見積書をもとに会計士さんと相談して決めていくことになるでしょう。
【独立開業するためのお金を準備する】
美容室開業するにあたり、避けて通れないのがが資金調達です。
店舗を作り、営業していくには多額の資金が必要になります。自己資金と融資を合わせた資金があなたの使える開業費用です。
開業費用は初期投資です。無理のない計画をしていくべきでしょう。
自己資金として開業までに貯金しておくべきは、総開業資金の30%以上は必要だと考えてください。個人事業主として初めての借入であれば、自己資金の金額次第で融資してもらえる上限も決まってきます。
例えば、独立開業に掛かる費用が1,000万円だとしたら、
- 自己資金・・・350万
- 融資 ・・・・・650万
くらいと、考えておくべきです。
自己資金の貯め方などは”美容室開業資金を貯金するために美容師の私がやった5つのこと”が参考になるかもしれません。
【開業するために必要な費用を計算する】
美容室をオープンさせるためには、店舗物件に掛かる費用や工事費だけではありません。
経営のバランスにもよりますが、初期投資は大きく分けて2つです。
- 設備資金
- 運転資金
独立して美容室をオープンし、経営を安定させるために必要となるお金です。
設備資金とは、
- 店舗物件の取得費用
- 内外装工事費
- 設備機器費用
- 初期材料費
- 初期広告宣伝費
- その他雑費
など、美容室をオープンさせるのに最低限必要となる費用です。
運転資金とは、
- 店舗家賃
- 人件費
- 材料費
- 通信費
- 水道光熱費
- 管理諸費
- 広告宣伝費
- その他経費
などの、毎月営業していくのに最低限必要となる費用、ランニングコストのことです。
運転資金は大事です。すごく大事です。
美容室オープン1ヵ月目から生活出来るだけの利益を出していけるのであれば「運転資金は無くてもやっていけます」と言いたいところですが、最低限の運転資金は絶対に用意しておくべきではあります。
経営者にとって利益とは、店舗家賃や人件費、材料費、その他経費など、お店をやっていくのに必要な費用以上に売上られてはじめて出るものです。
利益が出ないうちは、自分の生活費も必要です。
お客様を呼ぶことが出来なければ、運転資金はどんどん減っていきます。はじめのうちは、このようになると考えておいたほうがいいでしょう。
〔売上安定までの期間に掛かる費用=お店と自分の生活維持に掛かる費用〕を運転資金と思っていいでしょう。
開業初期の運転資金は、しっかりと事業計画の中でシュミレーションを繰り返し、無理のないよう余裕のある金額に設定するべきです。
8,事業の見通し
ここでは、美容室経営においての収支予測を立てます。
融資の審査の中でも重要とされる項目です。
あなたの立てた計画(収支シュミレーション)で、
- 利益が出るのか?
- 資金繰りはうまくいくのか?
- 借金返済が計画通りできるのか?
というようなことをチェックされるでしょう。
審査の際にも重要視されますが、それだけではありません。
経営者として収支予測を立てることは、美容室を経営し続けていく上での大切な指標となります。
この収支予測を
- 下回るような売上が続けば、事業計画を見直し、経営努力がもっと必要となります。
- 上回るような売上が続けば、次のステージに向けての新たな事業計画を立てることができます。
自分の考えるコンセプトのもと、いかにして美容室経営をしていくのかを数値で予測を立てます。
【収支シュミレーションの仕方】
難しく考える必要はないです。
〔サロン全体売上高 – 経費 = あなたの収入〕
と考えればいいです。
難しいのは、売上高の予測です。
《売上高の予測》
売上高を予測するには、客単価と客数の目標が必要です。
- サロン規模で施術できるお客様の限界値はある程度予測できます
- サロンのメニュー料金やコンセプトで客単価の予測を立てます
この時、考え方は人それぞれですが、私は下記のようにまず目標売上と客単価を決めて考えてます。
まず、経営していくのに最低限必要なお金を売上高として設定します。
次に、サロンのコンセプトのもとウリであるメニューから客単価を設定します。
そこから必要な客数がわかれば、いかにして集客するのか戦略を立ててました。
通常、こう言った計算をするときによく指標とされるものがあります。
- セット面1面の1日平均稼働率からサロン売上を予測
- スタッフ1人の平均生産性からサロン売上を予測
下記のような計算式です。
【セット面数から計算する】
セット1面の月間売上高=(1日の回転数×客単価×稼働日数)
セット面数×セット1面の月間売上高=サロン売上
例) 840,000円=5回転×7,000円×24日
4面×840,000円=3,360,000円(売上高)
【スタッフ数から計算する】
スタッフ1人の月平均生産=(1日客数×客単価×稼働日数)
スタッフ人数×スタッフ1人の生産性=サロン売上高
例) 840,000円=5名×7,000円×24日
4名×840,000円=3,360,000円(売上高)
これも売上高を予測するうえでは、1つの目安となります。
けれど、あなたが小規模美容室のオーナースタイリストとして働くのであれば、最初に目標売上高と客単価を設定するといいでしょう。
客単価もあなたが決めれますし、何より目標の収入があるでしょう。目標の収入を達成するためには、売上高と経費が分からなければなりません。
スタイリストとしての自分の力は理解しているはずです。セット面の稼働率もスタッフとしての生産性も、あなた次第でもっと高めることが出来ます。
売上目標と客単価から必要な客数を導き出すことで、集客するための戦略を考えることが出来ます。
ただし、目標売上にあまり無理があってはいけません。きちんとした根拠のもと、実現できる数字でなくてはなりません。
例えば、初月の目標売上が100万円だとしたら、
- 独立前の売上実績からの顧客売上の予測
- 新規集客のための広告媒体からの新規客売上の予測
- 独立前の店販比率からの店販売上の予測
内訳)
顧客売上70万=来店数70名×客単価1万円
新規客売上25万=来店数50名×客単価5,000円
店販売上5万円
…………………………….
70万+25万+5万=売上高100万
というような、根拠ありきの現実的な数字である必要があります。
売上高の予測では、このようにして『初月→6ヶ月目→1年後→2年後→3年後』くらいまでは、売上計画を立てると良いでしょう。
ちなみに、私は初月から売上予測を上回ることができたので、事業計画を見直してオープン半年後にスタッフを増員しました。
結果的に良い方に進みましたが、実際は予想通りにいかないことも考えられるので、その場合のシュミレーションもしておくべきです。
《経費の予測》
経費は売上高が設定できれば、ある程度正確に計算することができます。
サロンを経営していく上で最低限毎月掛かる費用をリストアップしましょう。
例えば、初月売上高100万、雇用スタッフ2人、必要経費が下記だとして、
- 店舗家賃=25万
- 人件費(売上の約50%)=50万
- 水道光熱費(売上の約5%)=5万
- 材料費(売上の約10%)=10万
- リース料=1万
- 通信費=1万
- 広告宣伝費=15万
- 会議費=1万
- 交通費=3万
- 管理費=2万
- その他雑費=3万
とすると、初月の経費が116万円となります。
損益分岐点が116万円となり、それ以上の売上分があなたの収入となります。
なので、上記の通りであれば
売上高100万 – 経費116万= -16万
初月は16万円の赤字が出ます。
もちろん利益が出ていないので、収入もありません。この16万円と自分の生活費を運転資金から出すことになります。
この経費リストは例なので、サロン規模でも経営方針でも変わってきます。人件費はスタイリストであれば売上によっても変わることもあるでしょうし、アシスタントなのかでも変わるでしょう。
広告宣伝費は、何名新規集客したいのかでも投資額が変わってくるでしょうし、材料費もメニュー比率によっても多少の違いが出てくるでしょう。
あくまで予測となりますがこれも計画です。実際に営業開始となった際に、大幅な誤差が出ないようしっかりと計算することが大切です。
創業計画書には、売上高と売上原価(仕入高)と記入する欄があります。
売上原価とは材料費です。
自分で立てた収支予測を会計士さんに確認してもらえば、創業計画書に当てはめてくれるので問題ありません。
まとめ
ここまで事業計画を立てることができれば、あとは会計士さんと相談しましょう。
事業計画書で重要とされるのは、
経営者の略歴等
必要な資金と調達方法
事業の見通し
この3項目となるでしょう。
特に『事業の見通し』は、あなたが美容室経営していく上でも大事な項目です。ここで利益の出せる収支計画が立てれないようでは、独立開業はするべきではないでしょう。
利益の出ない事業に融資をしてくれる金融機関はありません。
どうすれば利益が出せるのか、考えて考えて何度も収支シュミレーションを繰り返してください。利益が出せる収支計画ができるまで繰り返してください。
融資を受けるというのは、借金をするということです。簡単に考える美容師さんはいないでしょうが、利益を出していくことができず廃業したとしても、借金だけは残ります。
当然ですが、廃業したら返済義務が無くなるなんてこともありません。
絶対に甘く考えずに、しっかりと計画をしなくてはなりません。
美容室経営に強い会計士さんであれば、計画的に無理があれば指摘してくれるはずです。
私も何度もシュミレーションを繰り返し計画を立てました。
それでもオープンして1ヶ月目が終わるまでは、正直不安でたまらなかったのを覚えています。
「計画通りに売り上げれるのか?」
「半年後、思うように売り上げることができていなかったらどうしようか。。」
オープンするまでこのように思っていました。
計画通りに進むよう考え、動くのも経営者の仕事です。
まずは、事業計画書を書き始めてみましょう。実際に書いてみると、頭の中だけで考えていたように書けなかったりしますので。
それと、この記事を読んだのであれば独立開業を考えているのでしょう。それなら”独立開業時の美容室ホームページはオープン2ヶ月前には必要”ということを忘れないようにしてください。
また、”美容室新規開業でホームページ製作をお願いするなら〇〇だけはしない方がいい”も絶対に見て欲しい記事です。
そして、最初は誰でも初めての事。わかりづらい美容室独立開業の流れは経験しないと難しく感じるのは当然です。
【追記2019/6/3】
新店舗出店のために久々に事業計画書を作成したので、それに関する記事もあなたの役に立てるかもしれません。
参考にしてみてください。
『美容室新店の融資審査で2回目の事業計画書を作った話』