消費税10%になって1ヶ月後の美容室の変化

消費税増税となった2019年10月。

8%→10%となったわけだが、果たして美容室に影響はあったのかどうか?

ということで、まだ1ヶ月しか経ちませんが変化もあったので忘れないように書いておこうと思います。

増税前に書いた記事は『消費税10%に上がる。美容室はどうなる?どうする?色々と考えた』です。

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消費税10%になって1ヶ月、クレジット決済の増加で美容室にはダメージ増

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私のサロンでは、もともとカード払いのお客様が7割弱くらいいたのですが、消費税10%になった10月は8割近くになりました。

ちなみに楽天ペイを利用しています。
楽天ペイの詳細は『美容室のクレジットカード決済サービスは楽天Payで問題ない』で紹介しています。

キャッシュレス・消費者還元事業への登録は済んでいるとはいえ、クレジット決済が80%近くというのはビックリです。

クレジットカードの手数料もバカにならない

昔は、現金商売と言われていた美容室ですが、今はクレジットカードが使えて当たり前の時代。

キャッシュレス決済が出来て当然と考えられるわけです。

飲食店では単価が低いところもあるせいか、まだまだクレジット決済ができない店もあります。

美容師からしてみれば美容室の単価も低いと思われる時代ではありますが、飲食店に比べると原価率で考えてもそこまで単価が低いとはいえないわけです。

私の周りでもクレジット決済ができない美容室はありません。

あったらちょっと羨ましいかも。

カード払いの手数料は美容室が負担するわけですが、大したことないなんて言ってられません。

チリツモです。お客様一人ひとりで考えれば数百円でも、年間で考えると馬鹿らしいのは間違い無いです。

カードで支払いするだけで、美容室の利益が減るわけですから本当に痛いとこ。

とはいえ、お客様に「現金でお願いします」とも言えません。

消費税増税に伴って開始された『キャッシュレス・消費者還元事業』ですが、これもいいんだか悪いんだか…

キャッシュレス・消費者還元事業で美容室の負担軽減なるか?

というと「ならないんじゃないの??」

むしろ負担増となると思うわけです。

この制度、来年6月までキャッシュレス決済のお客様と手数料負担する側の美容室の両者が得するようになってはいます。

がしかし…、一時的でしょう。

消費者であるお客様は現金払いよりポイントバックがあるので、増税前よりお得になりますが美容室は違うと思います。

確かに手数料率が下がるので、2020年6月までは今までより得にはなるわけですが、手数料が発生することに変わりはありません。

でもって、お客様は得したいわけですから、クレジット決済なりスマホ決済などのキャッシュレス決済を選択するわけです。

結果、キャッシュレス決済が今までより増えることになり、手数料が安くなっても利益率は変わらなかったりする。

むしろ、手数料の負担が増える可能性が大きい。

いいんです。お客様の負担が軽くなることは。

でも、中小企業の増税による負担軽減のはずが、返って負担増になっているとも言えると思うんです。

クレジット決済が8割近くって、そりゃもうほぼほぼ手数料ばっかりと思っちゃいますから。

サロンの場所柄仕方ないとは思っていますし、お客様の利便性で考えてもしょうがない時代ともわかってはいます。

わかってはいますが、手数料負担する側としてはダメージが大きくなるのは納得できなかったりします。

美容室オーナーだって消費者ですから、生活において増税のダメージはあるわけです。もちろんキャッシュレス決済の恩恵も受けれるわけですが。

さらに手数料負担でダメージが増えるというのは深刻です。

それに、

お客様のキャッシュレス化が進むと思われる

増税前は現金払いであったお客様も増税を機にカード払いをする方が増えているわけですが、この方達が来年6月以降は現金払いに戻るのかと言えばそうではないでしょう。

もちろん、国もそれを進めていきたいという考えもあってのキャッシュレス・消費者還元事業なるものなんでしょうから。

単純に美容室側の利益減となる可能性が高くなるんですよね。

手数料の支払いが増えるわけですから当然です。

サロン規模にもよりますが、現金とカード払いの違いだけで年間数十万〜数百万単位で利益が減るわけです。

すごいダメージ…

とは言え、考え方ですが、

現金払いがゼロ、キャッシュレス決済のみもイイ面はある

と思っています。

正直、これでもイイかな〜と思ったりもします。

なぜなら「手間が減る!」これに尽きます。

  1. 現金売上の入金に行かなくて済む
  2. 両替しに行かなくて済む
  3. 会計業務が楽
  4. お金触らなくて済む

なんてことになるので、これらに使っていた時間で考えると費用対効果というふうに考えてアリかな〜と。

現金払いがゼロなら、それはそれで楽になる部分も多いはずです。

というか、絶対にめちゃくちゃ楽になります。私はそう思います。

時間は大事です。手数料は痛いけど、その分手間が減って使える時間増えるならよいのでは?と。

「損して得を取る」みたいな。考え方ですね。

増税後のお客様の来店は減ったのか?単価は下がったのか?

1ヶ月なので計測できないのですが、あまり変化はないように思います。

お客様もいつものメニューをご利用くださいますし、来店間隔もいつも通りな気がしています。

10月中は、何かと「消費税10%の話題」をお客様としてきたのですが、皆さんおっしゃるのが「あまり気にしていない」ということ。

確かに「家を買った」、「車買った」、「家電買った」などの大きい買い物は増税前にしたという話は聞きました。

けど、それくらい。

食料品は基本8%のまま。

いきなり極端に家計の負担が増えたという感じではなさそうなのです。

私もそうですが、スーパーで買い物しても高くなったとはそこまで感じません。

レシートを見ると、酒類(ビール)は消費税10%対象となってはいましたけど。

まぁ、2%増。スーパーで1万円の買い物したら、いつもより200円高いくらい。

(私は)毎日スーパーに行くわけではないので、なんともいえない金額かな…と。

こうやって徐々に消費税って上がっていくんでしょうね。

ちょっとづつ、ちょっとづつ…国民が負担と感じない程度に少しづつ。。

私なんか、昭和生まれですから子供の時は消費税自体がなかったのですが、3%に始まり5%、8%と少しづつ上がって、今では10%ですからね。

なんか痛みに慣れてきたというか、麻痺してきたというか。

ただ単に仕方ないとしか言いようがありません。

感じ方は人それぞれだし、収入によっても違うのは間違いないでしょうが、お客様も同じなのではないでしょうか?

美容室が必要と思えば増税後も変わらない

お客様の中での優先順位が低くならなければ、増税前と変わらずご利用いただけると思います。

優先順位が低ければ美容代は削減対象となうでしょうから、低下価格サロンに流れたり、来店頻度やご利用メニューに影響が出るでしょう。

こればっかりは、お客様の経済状況によるところなので、サロンとしては何もできないと思っています。

消費税10%になった美容室の変化〜まとめ〜

増税からまだ1ヶ月、軽減税率やキャッシュレス・消費者還元事業などの措置がしばらくは続くので、まだまだ様子を見ることが必要でしょう。

とりあえず1年くらい見てみないと、会計時の支払いもお客様の動きの変化もはっきりとはわかりません。

ただ、キャッシュレス決済は今後も増えていく気がします。

今は「手数料ゼロ」としている電子決済サービスもいずれは手数料が発生するはずです。

美容室の負担する手数料も無視できなくなります。

他経費を抑えることも、売上を伸ばす努力もより一層必要となるんでしょうね。

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