美容室が法人化して社会保険加入しても求人はやっぱ大変だった
2019.06.01
社会保険加入してスタッフ募集する!
なんでそう思うのか?
社会保険完備すればスタッフが集まる!
そう思ってますか?
だとしたら半分間違いです。
社保加入したから応募来るわけではないということ。
私も社会保険完備して求人広告やってみましたが完敗です。
半分予想通りで、半分期待していただけに残念。みたいなという結果になりました。
社会保険加入しても求人は難しい
求人募集て、そんなに簡単じゃないです。今回は反省と勉強ができました。
- 新規オープン正社員募集
- 社会保険完備
- 完全週休2日制
- 有給休暇取得可
- 8時間労働
- 交通費または住宅手当て支給
などなど、会社として頑張って環境整備したから、これでスタッフ集まる!と思ってましたが。。。大間違い。
もちろん、福利厚生などの環境整備だけを求人コンセプトに掲げていたわけではありません。
サロンとしてのウリやコンセプトもしっかりと打ち出していました。
「うちで美容師やると◯◯なことあるよ!」という働く方にとってのベネフィットも明確にしていたつもりです。
ホームページ、googleリスティング、タウンワーク、他いろいろとお金も時間も掛けました。
惨敗…全く反応がなかったわけではないですが、本当にわずか。反応なしと言える。
それで、このままじゃオープンできない!人がいない!まずい!!と悩んで迷って、結局QJに掲載することに。
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QJで求人しても難しいことには変わらない
応募や問い合わせは来ます。うちの場合、2ヶ月で4人だったか。
- プラン低め
- スカウト機能あり
スカウト機能活用するも効果なし。
面接したり、話したりしますが中々欲しい人材には巡り会えません。また、うまく採用まで至らないケースも。
これだけやってもこの結果か。。落胆。思考停止となる。
とはいえ、なんとか必要人数はQJのおかげか確保できました。
費用対効果で考えてもいい方ですかね。採用できたという部分だけではですが。
会社で社会保険負担するのって大変
今、会社として社会保険加入して美容室を経営し、社員の社会保険料を払っているわけですが、これが何かと大変なわけです。
だいぶ甘く考えていました。
法人経営は想像以上にお金が必要
社会保険料は、お給料の額で増減するわけで、ほぼ固定給のアシスタントならそこまでの負担にはなりませんが、歩合給のスタイリストとなるとだいぶ話が変わってきます。
お給料に対しての社会保険料を会社で想定して、売上に対しての歩合を設定してはいますが、会社にも利益残そうと考えると大変なわけです。
スタッフ1人あたりの生産性が低いと小さな会社にはキツイのです。
「お給料たくさん支給してあげたいけど、社会保険のこともあるし…」
とはいえ、
「会社負担分を考えて歩合を低めにすると、モチベーション上がらないだろうし…」
など、難しいわけです。
会社にも利益を残せてスタッフには高い給料設定をするとなると、当たり前ですが企業努力が必要です。
スタートしたばかりの会社にとっては、想像以上に大変だったのです。
社会保険料だけではない
単純にお給料に対しての社会保険料を負担していればいいわけではないんです。
恥ずかしながら、未熟な私には細部まできちんと理解できていませんでした。
新たにスタッフを雇用すると、
社会保険加入などの手続きが必要で、全て自分でできれば費用は発生しませんが、社労士にお願いするとお金掛かります。
スタッフが退職となると、
退職に関しての社会保険関係でも手続きが必要となります。当然、専門家に依頼すればお金が掛かります。
また、会社として算定基礎届や労働保険の申告など、年間通していろいろと事務手続きが必要で依頼すれば費用が掛かります。
人材に関わる費用が想像以上に必要となります。
こういったことをしっかりと計算に入れ、社会保険加入するのか否か考えるべきです。
美容師にとっての社会保険て何?
そんなに重要でしょうか?
もちろん、法人経営の美容室であれば社会保険は強制加入となるので、必要不必要の問題ではないのですけど。
美容学校の就職課に新卒求人の話を聞きに行ったときも「社会保険は加入していますか?」と訊かれましたが、加入必須?
なんか呪文のように「社会保険、社会保険…」とどこからか聞こえてきますが。
社会保険が求人目的となってしまっているような気がします。実際、私も求人していくにあたって必要と感じたので社会保険加入しているわけですが。
社会保険加入は『働くスタッフの環境整備のため』という考えなら加入すればいいし、働くスタッフのためには社会保険よりも『やったらやった分しっかり稼げる環境』の方が大事と考えるなら、違う形を考えてもいいと思えています。
美容師の働き方が多様化した今、スタッフにとって大切なことは何なのか?
会社として利益をどう生むのか?
やり方はいろいろでしょうが、業務委託サロンは改めてうまいこと考えられているな〜と思いました。
会社にも、売上を上げれる美容師にとっても、いい意味ではwin-winとなるのではないでしょうか。
もう雇用されるという働き方、独立出店という働き方がメインだった昔とは違います。
美容師として働く上で、何が自分にとって大切なのかは美容師本人が決めればいいし、選択肢も広がった今社会保険が必要不可欠とは思えません。
やっぱり美容師求人募集は大変
社会保険完備という環境整備にしろ、美容師としてのやりがい重視にしても、求職者に選ばれる美容室はやっぱすごい。
新卒の応募数がすごいサロン。スタイリストが集まる業務委託サロン。とにかく素直に感心してしまう。
数ある美容室の中からお客様に選ばれる。美容師に選ばれる。
そんなサロンを目指して企業努力をし続けないと、会社を立ち上げても永くは続かないと早くも思い知らされたのでした。
個人事業で5年、法人として2期目。
やってみないとわからないことばっかりです。
他でうまくいっていることが自分にも当てはまるとは限らないものです。