この大変だった2020年を振り返っておく。

HYu-です。

今年(2020年)は本当に大変だった。

『新型コロナウィルス』

マジでやられました。

独立後、今までで１番ヤバイと感じた瞬間もありました。

「これが続いたら潰れるな…」と。

でも今のところは潰れずにやれています。なんとか続けれそう。

今日は１２月３１日。

中々、こんな１年になることもないから記録として残しておこうと思います。

２０２０年の美容室経営を振り返る。

都心で美容室をやってきて最大のピンチと感じる出来事を経験した２０２０年。

「なんか恐いな…」くらいの１〜２月

例年通りにまともな数字を上げれたのはこの２ヶ月だけでした。

２０２０年で１番売上が良かったのが１月です。美容師２０年以上やってきて１年通して『１月が１番』は初。

スゴイ！１月頑張った！
というわけではありません。

ただ他の月が悪かっただけで例年通りの１月の数字。それだけ。

まだ中国で感染症が流行り始めている的なニュースを見て、他人事に感じていたのが１月でしたね。

国内でも感染者が出ていましたが、２月に入ってもまだお客様も私も「恐いですね〜」なんて話をしていたくらいで危機感は薄かった。

「アレ？なんか暇だぞ」と感じ始める３月

３月前半までは普通にいつもの営業でした。

後半に入ってきて暇な日が出てきましたね。

ちょうど東京都内で感染者が増えてきていたり、マスクが手に入りづらくなってきた頃です。

もうだいぶ危機感が強まってきて、みんな「コレ、ヤバイんじゃないの⁉︎」と警戒し始めてきましたよね。

お客様と話す話題がコロナばかりになってきてましたから。

そして衝撃の出来事が起きて一気にヤバイ雰囲気になったのが３月末。

志村けんさんがコロナで亡くなるという衝撃のニュース。

知り合いでもなんでもないけどものすごくショックだった。子供の頃からずっと知ってる、カトちゃんケンちゃん時代からずっとTVで見てきたあの人が……

なんか歳のせいかちょっと涙しちゃいましたね。

予約キャンセル続出。どうなる美容室⁉︎の４月

東京の感染拡大。

小池都知事から緊急事態宣言が発令された４月。

美容室も休業要請が出るのか出ないのか？どっちなんだ？？

すでに予約キャンセルの連絡が増えてきていた。

国と都で意見の違いがあり、中々決まらない休業要請の詳細…

そして決定した要請内容が小池都知事から発表された。この生放送をお客様のスマホで一緒に見たわけです。

お客様も「しばらく美容室に来れなくなるの？？困る…気になる…」と。

美容室は休業要請の対象外となったわけですが、果たして良かったのか…

だって営業していてもお客様が来ない。本当に来ない。電話も鳴らない。ネット予約も入ってこない。

開業以来、初めてのゼロ。お客様ゼロ。売上なしの１日という記録を残したわけです。

むしろ美容室も休業要請出て補償の対象になった方がマシだったんじゃないか。感染リスクもあるしどうなんだろう…なんて思ったり。

とにかく今出来ることをやるしかない！

暇すぎて時間だけはあったのでお客様のために出来ることはないか？スタッフと考えて動いてお金もかなり使いました。

その甲斐あってお客様からたくさん電話がありました。

けど…予約の連絡はゼロ。

でも
「ありがとう！」
「感動したよ！」
「まだ行けないけど頑張ってね！」

などなど、嬉しい連絡だったしお客様も無事ということがわかって一安心。

緊急事態宣言の延長となった５月

５月に入っても宣言は解除されませんでしたね。

もう４月の売上は最低。なんじゃこりゃ⁉︎のレベル。

でも前年の半分以下には届かなかった。
半分以下になってないから持続化給付金の対象外。

「お〜〜。こんな状況下でも優秀じゃないか〜」なんて感じることは一切ありませんでしたね。

半分以下に落ちて給付金が欲しかった。これが正直な気持ち。

まぁ仕方がないと気持ち切り替えます。今月(５月)も暇だし、たぶん売上落ちるだろうからどっかの月で対象の半分以下になるだろうと。

「よしっ！」宣言解除後の６月

５月後半に緊急事態宣言が解除されて急に忙しさが戻ってきたのが６月。

「これは復活してきたか〜」と嬉しくなったのは前半だけ。

緊急事態宣言中に我慢していたお客様が集中しただけで、忙しいピークはすぐに終わりました。

５月も結局は持続化給付金の対象となるまで売上が落ち込まず。でもあと数％で対象となるのになんか悔しい…

６月も『一瞬の煌めき』があったので当然給付金の対象外。

喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか…正直複雑。

ただ融資が振り込まれてちょっと安心できたのもこの頃。

なんか安定してきた…７〜１０月

安定といっても暇な営業が定着してきたということの安定。

『安定してヒマ』

数字的にもほぼ変わらない。わずかな変動はあるものの大きな差は出ない。

大体前年の２０〜３０％減というのが続いている。

ヒマに慣れてしまうのは本当によくない。仕事が遅くなってきています。マズイです…

だからたまに忙しくなると余計に疲れるわけです。

暇
暇
暇
暇
忙
暇
暇
忙
暇
暇……

暇な日多すぎ。

でもなんとかやってはいける売上。

またヤバくなってきた１１月

１１月に入ってまた感染者が増えてきました。

東京大丈夫か？と不安でした。

予約のキャンセル。予約が鈍くなってくる。

１１月はまた売上が下がりました。

なんか感染拡大と予約が反比例するのがわかってきました。

感染者が増えてくると予約が鈍くなる。キャンセルが出てくる。

これから寒さが増してインフルも流行り始めるし、年末に向けて不安が大きくなってきました。

どうなる⁉︎今年の１２月

惨敗でした。

１１月よりかはマシだけど、他の月と大して変わらないという１２月。

こんなヒマな１２月は美容師になって初めてのこと。

昨日で仕事終えましたがやりきった感ゼロ。不完全燃焼。

最悪な１年。

もうずっとご来店がないお客様はもう来ないでしょう。
コロナが落ち着いてもどうだろう？たぶん来ない…

そう思って次のことを考えないと。

固定客の減少。
結構デカイ…

元に戻すには新規客数を今まで以上に増やさないと無理。それには広告掲載しないとまず難しい。

そもそもコロナが流行りだしてからは新規が本当に来ない。近隣にお住いの方だけ。電車に乗って〜という方はゼロ。

でももうホットペッパービューティーには掲載したくない。確かに集客力はある。すごい媒体であることも認めている。

だけどもう掲載やめて２年。やめて良かったことが多いので気が乗らないのです。
(→ホットペッパービューテイー掲載を止めて半年経ってわかったこと)

そして収入も半減。たぶんざっくりと計算して。

たぶん来年(2021年)も同じことになる。このままコロナが終息せず何もしなければ。

さすがにこの先もこの状態で続けようとは思っていません。この状態でやっていても全然楽しくないし。

今年良かったこと。

とにかく時間が出来た。

考える時間が増えました。

• もう働き方を変えてしまおうか？
• 違う事業でもはじめてみようか？
• ２〜３年後の美容室はどうなっているか？
• もっと効率のいい衛生管理はないものか？
• 何か新しいメニューを導入しようか？
• 次の店舗は〇〇なタイプはどうか？
• スタッフの給与UPするためには？
• 何かコスト下げれないものか？

とにかく今年は「考えた１年」でした。

いつも考えてはいますが、横にも縦にも幅広く色々と考えることができました。

お客様からの応援

こんなに思ってくれていたんだ。嬉しいな〜。

ということに気づけました。

大変なのはお客様も同じなのにうちのことをすごい応援してくれるんです。

いつも店販商品買っていかないお客様が２〜３個購入してくれたり。毎回購入してくれるようになったり。

お手紙くださる方。たくさんの方から差し入れ頂いたり。

引っ越しして遠くなって来れなくなった方が「なんか久しぶりに会いたくなりまして」と来てくれたり。

「今すぐは行けませんけどカットの年パスとかあれば買わせてください」と言ってくれる方。

「頑張って。いつもありがとう」と１万円も封筒に包まれていたり…

本当にありがたい。

頑張るしかありません。

こんな状況になって悪いことばかりじゃありません。

今日は大晦日。明日は新年。

とりあえず最悪だった２０２０年は終わります。

健康で風邪引くことなく無事に終われて良かったです。