美容師が貧乏というわけではないと思うんだが…違うのか??
2019.06.29
『美容師 貧乏』検索したことあるだろうか?
試しに検索してみるといいでしょう。
ネガティブな内容の記事に面白い記事、為になりそうな記事など色々とヒットする。
その中でも上位表示されるのがネガティブな記事が多めだった。
ということは『美容師 貧乏』で検索したユーザーにとって面白い内容となっているのではあろうし、それが求める内容であったのだろうとも思う。
しかし、上位表示されているだけであって、決して「美容師=貧乏」とはならないと思っています。
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美容師が貧乏ではなく、貧乏な美容師になっているだけ
なのではないか?
何が言いたいかと言えば、美容師という職業が貧乏にしているわけではなく、美容師になったけど貧乏のままということ。
確かに平均年収を調べてみると美容師の年収は低い。美容師平均年収280万くらい。
私が1年目の時の年収は200万には届かなかったと思う。この時は、さすがに貧乏と感じていた。
毎日カップ麺食べてましたからね。100円のパン1つだけとか。
でも、その貧乏な状態がずっと続くものだとも思っていなかったし、貧乏を続ける気も当然なかったわけです。
美容師という職業以外の道を選んだとしても、大抵の場合1年目なんて貧乏の部類に入るであろう。
最初から求める給与、満足のいく給料がもらえるわけがない。
仕事って貧乏からスタートしていくもんでしょう
一般的な企業でもそうだ。新卒入社で初任給30万スタート!なんて企業ばかりではない。
ほとんどの会社は初任給20万くらいです。
高い給与でスタートする会社なんてごく一部なわけです。
1〜3年くらいまではほとんどみんな横並びなのが、普通の会社員かと思います。
そこから任される仕事が増えたり、新しい仕事取ってきたり、こなせる仕事量が増え、後輩の教育などもしていくわけです。
そうやって会社員としての給与が上がっていくのです。
逆に言えば、最初はどんなに頑張って成果を出したとしてもそれに比例して給与が上がることもない。
美容師だって同じ、はじめは貧乏スタート
休みも少ないし、拘束時間も長いし、給与低いし、残業代出ないし、美容師アシスタントは金銭的にも時間的にも貧乏スタートするわけです。
(今はだいぶ環境整備されてきているので、全ての美容室に当てはまるわけではない)
スタイリストデビューに向けて、美容師に必要ないろんなことを学んでいくわけです。
今は1年半〜3年くらいでスタイリストデビューするのが平均なのかな。
まぁ、やっぱり一般的な会社員と同じ期間くらいは、ほぼ固定給で給料が上がることはない。
この期間は貧乏と感じてしまっても当然かもしれない。
美容師アシスタントが貧乏なのは仕方がないとも言える
スタイリストと大きく違うのが『1人で売上を作ることができない』部分である。
美容室のサロンワークでの売上は、お客様に技術を提供することで発生する。
シャンプーやワックスなどの店販商品でも売り上げることは可能であるが、小売店ではないので売上のメインとはなりません。
美容室に来る全てのお客様がシャンプーやワックスなどの商品だけを求めて来るわけではない。それならドラッグストアに行くし、美容室のスタッフもセット面もシャンプー台も必要ない。もはや美容室ではなくなってしまう。
当たり前だが美容室が成り立つためには、技術売上が必要不可欠となる。
その技術売上を立てることが出来るのが美容師スタイリストなのです。
アシスタントもシャンプーやカラー、パーマなどのヘルプでお客様に技術を提供はできる。提供はできるがまだカットができない。
これでは、美容師としてお客様を担当させることができないというのが一般的な美容室です。
アシスタントレベルの技術しかない美容師だけでも成り立つのがカラー専門店です。
普通の美容室においては、スタイリストの存在があってこそアシスタントの必要性が出てくるのです。
アシスタントだけでは美容室として売上を立てていくことが困難であるため、アシスタント期間の給与は固定給となっていることがほとんどなわけです。
固定給といっても店販歩合や技術手当などで多少の変動はあります。
給与も高くはない、技術習得のための時間も必要。お金も時間もない。
美容師貧乏〜…という考えになる。
まぁ、このアシスタント期間は一般的な新卒入社の会社員と同じと思い、頑張ってスタイリストになるためと覚悟するしかない。
「普通の会社員の方が週休2日で美容師より休みも多いし、ボーナスだってあるじゃん」という意見もあるでしょう。
確かにそうですが、美容師はあとで巻き返しますので。
美容師もスタイリストになれば脱貧乏は可能
美容師という仕事は技術職でありながら、ある意味ホストのような人気商売とも言えるわけで、自分の頑張り次第で給料を上げていくことができるわけです。
向き不向きもあるのであろうが、貧乏な状態を抜け出すこともできるのが美容師という仕事。
美容師が貧乏なのではないんです。
美容師として稼ぐことができていないというのが貧乏なだけ。
ちょっときつい言い方になるかもしれないが、美容師なったことを貧乏の言い訳にしているだけかと。
他の職業でもそうだし、同じ会社の中でもそうだが、みんながずっと同じ給与というわけではない。
自分の置かれた環境で給与を上げていくためにみんな頑張っているわけです。競争しているんです。
美容室の中で言えば、売上の高い人気スタイリストもいれば、そうでないスタイリストもいる。
スタイリストデビューの早いアシスタントもいれば、そうでないアシスタントもいる。
結局は、自分で決めて進んだ道で結果が出せるか出せないか。
頑張ったが思うような結果が出なかったのであれば、美容師貧乏と言わずに違う道を探せばいいでしょう。
美容師で貧乏ならうまい話には気をつけろ
- 美容師なんて貧乏な仕事は続ける価値なし
- 美容師には絶対になるな
とか、ネット上にはそんなネガティブ情報がいっぱいです。
でもね、そんなこと誰かに言われて決めることじゃない。自分で決めればいいんです。
「長時間労働、安月給、美容師なんて貧乏になるだけ」というのは、全ての美容師に当てはまるわけではない。
貧乏美容師で稼げないからと、怪しい情報にだけは飛びつかないように気をつけてほしい。
- ◯◯起業◯ヶ月で月収100万
- 〇〇達成の無料セミナー
とか、ネット上にはたくさん溢れています。
『美容師=貧乏』というマインドを刷り込んで、稼げる方法を教えてくれるというような感じなのかな。
もしかしたら、言われたことを1〜100まで全てこなせば、多少は稼げるものもあるとは聞く。(実際にはこなすのが難しいらしい)
とは言え、そういった情報で稼げる人も本当にごくごく僅かなんでしょう。
結局は同じこと。
何するにしてもやるしかないわけで、
- 楽して稼げる
- 早く稼げる
まずあり得ない。そんな稼げる方法持っていたら人には教えないでしょう。
タダ(無料)ほど怖いものはない。
うまい話には裏がある。
美容師が貧乏で嫌なら、美容師辞めるのも自由。
でも、気をつけてほしい。