私なら客単価の低い美容室では絶対働きたくない。
2019.06.29
美容室の客単価がどんどん下がってきている。
1000円カット、2000円カット、カットカラー4000円…
1000円カットはちょっとまた別になってくるが、とにかく価格の安い美容室が増えすぎな気がする。
お客様にとっては利用しやすい価格なのかもしれないが、美容師の私からしたら美容師が苦しくなるだけだと思っている。
低単価の安売り美容室では絶対に働きたくない
私なら。
最低でもカットの料金は4000円以上でないと働きたくない。
カット+カラーで9000円以上でないと働きたくない。
技術の安売りなんて絶対にしたくない。
美容室の利益は技術売上です。店販売上も大事なんでしょうが商品販売がメインの小売店じゃない。
技術を提供して利益を出すのが美容室。
それなのに、
技術料金が安いと美容師の売上UPが大変すぎ
美容室の売上がないと、当然働く美容師の給料もでない。
美容師1人が提供できる技術とサービスにはどうしたって限界がある。
技術が販売商品と考えると数を売るのに限界があるのが美容師。
限界はあるけど数を売らないと売上れないのが客単価の低い美容室で働く美容師。
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数をこなす美容師のサロンワークって美容師の負担が多すぎない?
本当は美容師として「自分のカット料金は5000円欲しい」そう考えていたとする。
でも、お客様は「カットは2500円でやって欲しい」と考えている。
この美容師がこのお客様のカットを担当するなら、施術時間を半分で仕上げないと自分の考える売上が立てれない。
半分の施術時間で仕上げるということは、技術スピードが重要となるわけです。
倍速で仕事しなくちゃならない。
これって美容師側の負担が大きすぎると思います。
私なら無理。やりたくない。
仕事だし、生活するためには仕方がない。とも考えられますが、自分の負担が大きすぎるのを我慢してまでやりたくない。
美容師が技術を提供するにはいろんな限界があるから無理。続かない。
客単価が低くても給料稼ぎたいなら…
もう考えられることしては、
長時間労働で売り上げる
『時間』が必要。
労働時間を長くするしかないわけです。長時間労働です。
平均客単価5000円の安い技術料でお客様の平均滞在時間2時間だとしたら、美容師1人の10時間労働なら1日の限界売上25000円。
もっと売り上げたいなら、12、14、16時間…と働く時間を増やすしかない。
若ければやれる。稼げるならやってもいいとは思う。
若いうち、30歳までならありだと考える。
でも、こんな働き方できるの体力と根性ありきでしかない。
もし、客単価が倍の1万円なら半分の労働時間で同じ売上。
同じ労働時間なら倍の5万円の売上。
だから、客単価が低いと長時間労働による売上UPになってしまう。
肉体労働で長時間労働なんて私はやりたくないし、40歳越えて思うが本当に続かない。
仕事のスピードを意識する必要は絶対にあるが、長時間労働することとは関係ない。
美容師1人で限界までたくさんのお客様をこなして、クタクタになってそれなりの給料を稼げたとしてもどうなんでしょう?
そういう期間があってもいいとは思うが、あくまで一定期間としておきたい。
長時間労働はずっとはできない。
ずっとできないのであれば、客単価が低くても稼ごうと思ったら、
アシスタントにヘルプしてもらって売り上げる
手伝ってもらうしかない。
ヘルプなしでやれることなんてわかりきっている。
人がいないと売上が立たないのが美容室。人がいればいるほど売上を立てやすいのが美容室。
なんだかんだ言っても人員数が影響する部分は大きい。
美容師1人よりも2人。
1人で同時にこなせるお客様は1人でも、美容師2人になれば同時にこなせるお客様は3人となるかもしれない。
1人と2人の差は大きい。
客単価とか抜きで考えてもアシスタントにヘルプしてもらえるかどうかで、美容師の売上額は大きく変わってくる。
倍以上の売上を立てることが可能となる。
だから、客単価が低くて長時間労働もせずに売上を上げようとなると『アシスタントが必要』
アシスタント様様です。
でも今の時代、美容師アシスタントという人材を確保するのが難しい。。。
客単価も低い長時間労働にも限界、アシスタントもいない美容室…
で働く美容師はどうするんでしょう?どうやって売上を伸ばすのでしょう?
サロンワークにおいて客単価が変わらないのであれば、
- 作業効率を良くしてスピードUP
- 店販商品を売りまくる
しかない。
肉体労働の美容師に長時間労働はきつい。長くは続かない。
アシスタントもいつまでもアシスタントではいてくれない。
そのアシスタントのスタイリストデビュー期間も短くなっている。
毎年、アシスタントとなる新卒生の入社も期待できない。
そもそも、求人難で美容師の確保が難しい。。
もう美容師1人で高い売上を立てれるようにするしかない。サロンワークの技術売上で稼ぐのであれば。
結局、美容室の大きい小さいは関係なく、美容師1人の技術売上の限界は客単価に大きく左右される。
私は40歳になって思うことは、
- 10時間労働もまだまだやれそう
- 技術スピードの維持もできそう
けどこの先ずっとは続かなそうであると。
疲れるのは疲れるんですが、その疲れが取れづらくなってきてる気がしてます…
技術職という美容師、美容師という個人で薄利多売には無理がある。
やっぱり客単価が低い美容室では働きたくないです。
客単価が低い美容室で要領よく稼げる美容師は本当にわずかな人だけ。
それで、客単価も低くて数もこなせなくて、長時間労働しても稼げないから『美容師貧乏』となっている気もする。
美容師が貧乏なんじゃなくて、貧乏な美容師を選んでいるだけとも言えないだろうか。。