コロナショック!!流行から1ヶ月経った美容室への影響が意外に深刻だった
2020.03.30
書こうかどうしようか迷ったのですが、今回のようなことがまた起きないとも限らないので、自分へのメモとして書いておこうと思います。
私の美容室は、東京都心部の小さなお店です。スタッフもいます。
コロナが流行しだして1ヶ月が経ちました。
周りの友人達からも「そっちはどう?」などの連絡も来たりします。お互いに多少の情報交換はしていますが、正直まったく先も読めないです。
うちは、コロナの影響は出ています。だいぶ出ています(主観ではありますが)
今の状況、今後に備えて何が出来るのか?
他の方の参考になるかわかりませんが、まとめておこうと思います。
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コロナの影響で美容室の売上げ20%以上ダウン…
前年同月比で3月は売上げ約20%ダウンです。
もっと厳しい状況の他業種の方からしたら、20%ダウンなんて全然マシと思われるでしょう。
確かに、ニュースなどで見ていると、自分だったらどうするだろう…キツイだろうな…と感じています。
とはいえ、やはり20%ダウンはイタイです。ただただ、イタイ!ダメージがデカイ!と感じています。
前年の売上げにもよりますが、やはり毎年3月は売上げも好調な月です。それに比べると20%以上の落ち込みです。惨敗です。
他の美容室はわかりませんので、さらに不安になります…
「利益出せるならまだいい。20%程度済んでるならいい方ですよ」と、先日会計士さんからは言われたばかりですが、20%程度………そう思える状況ではないのです。
本当に恐いのはこれから。
そう、今はまだ20%ダウン。
心配で恐いのは、これがいつまで続くのかということ。
これが1番心配なわけです。
「3月はやばかったね〜」「元に戻ってきて良かったよ〜」と4月から思える状況になるなら「まぁ仕方ないよね」で過ごせます。
でも、この先もまだしばらく続きそうな状況です。
『ロックダウン(東京封鎖)』『外出禁止』とかになったら…
もうこうなったら営業どころではないですし、生活自体にかなり影響が出てくるわけです。
心配事はたくさんあります。皆さんも同じでしょうけど。
美容室の店舗家賃の支払い
店を休みにしても家賃だけは発生し続けるわけです。
サロンワークからの収益がほぼ100%であれば、営業できなければゼロです。収入ゼロどころか、当然マイナスも考えられます。
こんなとき、賃貸というものはズシッときます。
持ち家、所有物件なら良かったのに。。と、安易ではありますが思ってしまいます(所有していてもローンなどあるでしょうけど…)
スタッフの給与の確保
スタッフを抱えていれば、ここもしっかりと考えておかないとです。
私もスタッフも同じく、自宅家賃の支払いもありますし、生活全般に関わる費用も最低限必要ですから、無給というわけにはいきません。
社会保険料の支払いもズシッときます。
とにかく最優先で確保しておけるように準備。
「客離れ」固定客の流出
大いに考えられます。
立地にもよるでしょうが、私の美容室に来てくださるお客様は、電車を利用して来られる方がほとんどです。1時間以上掛けて来られる方も多くいます。
そういったお客様の中には、
- 自宅近所の美容室に行く
- 職場近くの美容室に行く
- 自分でなんとかする
という方が出てくる可能性はあります。
コロナが長引けば長引くほど、可能性としては高くなっていきます。
もちろん、いずれは戻ってきてくれるはず。そういう関係性を築けているはず。と思っていますが、確証はないのでわかりません。
これは今だいぶ心配していることです。
うちの売上は、ほぼ固定客からなので、広告宣伝費はほぼゼロで営業利益も出せていますが、固定客の流出が多くなると一気に下がるわけです。
3月だけでもご来店いただけていない固定客も多く、これが長引くといったいどうなるのか?
とはいえ、広告出稿して集客できるという状態でもないと思える現状(コロナ)ですから、これはまだ考えてはいません。
「できれば電車に乗りたくない」と、最近来てくださったお客様達は言います。
そうでしょう、私も乗りたくないです。そうなりますよね。
そうなるんです。
車生活がメインの立地で美容室をやっている友人いわく「こっちは特に変わりなく、いつものお客様達は来ているよ」とのことで、何とも言えませんが立地条件でも影響度合いが違うのかな〜と感じています。
と、色々今後の心配事はいくつかありますが、結局のところ最終的には金銭的ダメージにつながるわけで、どんな職種の方も仕事がなければお金が入ってきません。
とはいえ、ヒマでヒマでボ〜ッと過ごしてコロナが終息するのを待っているだけでは、何も変わらず落ちていくだけですから、何かしないとです。
コロナの影響を受けてわかったこと
美容室経営者とか、フリーランス美容師とか、個人事業主とか関係なく、やっぱりリスクは常にあります。
やはり『収入源が1つ』というのは危険だということ。
昔ながらの美容室という収益モデルはリスク
いわゆるサロンワークでの売上が収益となる美容室。
これが基本であり、そういうものでもありますが、果たしてこのままでいいのかということ。
集客して技術・サービスを提供して、店販商品売って、それを収益とする当たり前の美容室のかたち。
これには、美容室にお客様が来てもらうことが絶対となり、今回のようなコロナの影響でお客様が来なくなると、一切収益が発生しなくなります。
私の美容室も正に当てはまります。
「集客が大事」と言われますが「美容室という実店舗にお客様を集める」ことだけをしていては、今回のような収益発生に繋がらない事態が起きることもあるわけです。
売上ゼロでも店舗家賃は発生しますから、独立開業して店舗を構えると、こういう事態になったとき家賃という固定費が大きな負担になってきます。
そう思うと、今の美容師の独立の形に幅があるのはとても良いことだと思っています。
最近は、美容室を作って独立するのが正解かどうかは本当にわかりません。
→『美容師も「個人の時代」なのか?独立することについて改めて考えてみた』
先見の明が大事なんだということ
これは、何にでも言えることなんでしょうけど、今回のコロナで本当に痛感しました。
美容室経営でもリスクに備えたり、攻めに転じたりするにもこの「先見の明」が大事ですが、不測の事態になったときに出遅れます。
物が買えない…
- トイレットペーパーや除菌シート
- 消毒液
- 保存食
買えません。買えてません(私だけ?)
もっと早く買っておけばよかった…多くの方が思っているでしょうけど。
まあ、まだなんとかなっています。
借り入れチャンス?
それと、今後のリスクに備えるということでは「借り入れ」も今なら考えられます。
考えている経営者は多いと思います。
経営状態が自転車操業の美容室ではなく、資金的に余力はあるけど「借りやすいなら借りておこう」という考え。
- 利益は出せてるから借り入れでさらに体力蓄えておこう
- コロナ終息後に攻めに転じるための資金を借り入れておこう
- このコロナをチャンスに新しいこと始めるために借り入れておこう
今、このタイミングで借り入れの相談をしている美容室は、まぁまぁあるんじゃないかと思ったりします。
不謹慎かもしれませんが、見方によってはチャンスだから。
下向いてないで上向いている経営者たちはきっとそうです。
コロナで世の中もみんなも大変だし、売上も落ちてるけど、その先を常に見てるわけです。
市区町村独自のコロナ対策支援もやっている
私も融資を考えて色々と調べると、区独自ででコロナ対策の融資がありました。
『コロナ+○○区+融資』キーワードで奸策にヒットするかと思います。
ざっくりと、
- 上限500〜700万
- 無利子〜低金利
- 貸付期間5〜7年とか
- 前年同月比10%以上の売上減少の方
とかが多い気がします。調べてみてください。
「区独自で無利子」いいですね。借りれるなら借りておくのも安心材料になります。
ただ、このありがたい措置のイケてないところが、直接区役所の窓口に行き相談する必要があるとのこと。
この状況下で、コロナ関連の融資相談窓口に来いと言われても、本気で行きたくないので迷っている最中です。
間違いなく混み合っているでしょうし、区の職員さんもたくさんの方と濃厚接触(相談)していると思うと、相談しに出向くのは躊躇してしまうわけです。
なぜ、この状況下でオンラインで出来るようにしないのか⁉️
準備もあるのでしょうが、もし借り入れ出来てもそこに行くことで感染して、美容室休業とかになったら本末転倒です。
どうしましょう…感染リスクを取って融資の相談に行くか?それともまた別の方法で…迷いますね。
ただ、暗い話ばかりでもないです。
こんな時こそ有り難みがわかる
つい先日、お客様からトイレットペーパーの差し入れがありました。
「来る時ちょうど売っていたので」
気に掛けていただいて、本当にありがとうございます。
他にも予約ではないけど「コロナが落ち着いたら、また伺うのでよろしくお願いします。皆さんもコロナに気を付けて」と連絡だけくださったお客様もいます。
今、お客様も変わらず大変な中、こういう状況下でこちらの心配までしてくださることが本当に有難いことです。
私たちもしっかりとコロナ感染症予防対策をして、お客様の不安を少しでも取り除き、いつも通り快適に過ごしていだけるよう頑張るしかありません。
美容室がコロナウィルスで受ける影響は思ったより大きかった…
売上もここまで下がるとは思っていませんでした。
こんなにも物が買えなくなるなんて思っていませんでした。
こんなに広がり、こんな事態になるとも想像がつきませんでした。
大変なのはみんな同じでしょうが、美容室も今後の流れ次第では今以上に大きな影響があるかもしれません。また、長引くと事業を維持していくのも困難な美容室も出てくるでしょう。
今、空き時間が増えてきています。4月の予約キャンセルの連絡が来ています。
こういう時だからこそ、やろうと考えていたことや普段やれていなかったことを片付けるチャンスです。
他収入源を作ることを考える時間に充ててもいいかもしれません。
私もリスクに備えて前々から準備は進めてきていますが、まだサロンワークが収入源の柱です。サロンワークできなくなると一気に傾きます。
他収入源がサロンワークと同じくらいになっていれば、今この状況下でも心のゆとりは違ったと思います。
「リスク分散」とよく言われますが、本当にそうです。
1つの収入源だけに依存していると、それがダメになった時に終わる可能性が高いです。
美容師も美容室経営者も「個」として、他稼ぐ術は身につけておくべきだと改めて実感しています。
とにかく、今はしっかりとコロナウィルスへの対策をして、来てくださるお客様をお迎えしていきます。
私の美容室でのコロナウィルス感染症予防対策も紹介します。
→【コロナ予防対策】美容室から感染者が出たら大変…