独立開業した美容室オーナーの私が不安でしょうがない3つの事
2016.10.17
悩んで悩んで悩みぬいた末、雇われの身から独立開業した美容室オーナー。
「独立すれば今までの不安や悩みは無くなり、後は自由に邁進するだけだ」という思いが、独立を決意してから準備期間中、そしてサロンオープンまではあるだろう。
むしろ、この意気込みで他のことを考える余裕がなくオープンまでは走っていけます。
しかし、経営者になれば従業員として働いていた時とは違う悩みや不安が生まれます。
独立した美容室オーナーからよく聞く悩みがあります。もちろん、オーナーである私も同じように常に悩んで入ることです。
『美容室を経営していて不安でしょうがない3つの事』です。
これはサロンの経営状態の良し悪しに関係なく常に不安に思うことです。もちろん、うまくいっている時は忘れてしまう時もありますが。
サロン規模でこういった悩みや不安に違いはあるだろうが、経営者としては共感できることだと思います。
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お客様が来なくなったら、どうしよう
定期的にいつも来ていただけるお客様『顧客』
そういったお客様で経営も安定している。毎月の売上見込みも立っている。利益も出せている。
じゃあいいではないか。
そう、全然問題ない。このままいけばいい。このままいければの話。
でも不安なのです。なぜなら、商売に100%なんてありえないから。
お客様にもお客様の都合があります。失客理由はいろいろとあるでしょうが、突然ご来店されなくなることもあります。これはどうしようもないことと言えます。
だから、常に新規集客もしていかなければなりません。
サロンの固定のお客様は必要です。ただ、新規客も一定数必要なのです。
サロンの経営状態が良くても、なぜかこうネガテイブな思考になる時があります。
「突然、お客様が来なくなったら。。」
こんな風に思ってしまう時。それは、暇な日が続いた時。
たまたま、その1日だけがいつもより暇だった。というなら、そこまで思うことはないのだが。暇な営業日が3日連続で続いたりすると思ってしまう。
「このままお客様の数が減り続けたら。。」
スタッフが辞めてしまったら、どうしよう
例えば、オーナースタイリストとスタッフ2人の小規模サロン。
3人で営業している日々が続くと忘れることもあるが、スタッフ2人の内1人が辞めた途端に不安になる。
「もう1人も辞めてしまったら。。」
もちろん、スタッフの働きやすい環境にしている。お給料だって悪くないと経営側は思っている。常にスタッフ募集はしているし、美容師の後輩や知人に声も掛けてある。
そんなことは関係ない。不安でしょうがないものです。
美容室は労働集約型で美容師が1人減れば、その分労働力が減り売上が落ちる。
売上が落ちれば利益も減る可能性がある。(実際は、辞めたスタッフの生産性にもよって利益の増減が変わることもある)
単純に売上の心配もあるが、お客様に迷惑をかけてしまい、失客していってしまうかもしれない。
経営状態が悪くなってしまうかもしれない。
そうなれば、残ったスタッフも自分の下を去ってしまうのではないか。
そうなったら自分1人で営業しなければならない。自分1人では限界がある。
スタッフ3人で営業していたのであれば、セット面が4〜5面でシャンプー台2台とかのサロン規模であろう。そこにオーナースタイリスト1人での売上では、家賃などの固定費の割合が高くなり、思うような利益が出せなくなる。
独立当初から1人営業型のサロンで開業したのであれば別ではあるが、小規模でもスタッフを雇って営業するタイプのサロンであれば、スタッフがいなくなるというのは死活問題である。
どういう思いで独立開業したかにもよるが、『小さく初めて、大きくしていく』という目的だったとしたら、思い描いた計画から離れてしまうことになる。
今は美容師の求人募集は本当に集まらない。小さな個人店であれば尚更だ。
特に小規模サロンのオーナーであれば、常に人材に関する悩みがつきまとう。
「スタッフがいなくなってしまったら。。」
自分になにかあったら、どうしよう
小規模サロンの場合、オーナースタイリストの売上で経営が成り立っている美容室がほとんどかと思う。
こういった経営状態で「万が一自分に何かあったら。。」という不安は絶対にある。常にある。
自分以外にスタイリストがもう1人いたとしても不安である。
美容師としての自分がサロンで営業しなくても、経営していける仕組みが出来ていればいいが。小規模な個人店では、まずその仕組み作りが難しく出来ないことがほとんどだ。
それゆえ、オーナースタイリストの自分が事故や病気などで働けなくなると、サロン自体が経営していけなくなり、当然収入がなくなり生活に困るということになる。
これは、小規模美容室オーナーだけでなく、個人事業主として業務委託サロンで働く美容師も不安に思っていることでしょう。
まとめ
美容室経営者に限らず、雇われ美容師だとしても将来に全く不安がないということはないでしょう。
ただ、従業員として働いていた時にはこのような不安はなかった。
- お客様が来なくなったら。。
- スタッフが辞めてしまったら。。
- 自分に何かあったら。。
他にも悩みや不安はたくさんあるが、この3つの不安は大きく常に心のどこかにある。
従業員として雇われていた時は、経営者の悩みなんて考えたこともなかった。知ったとしても理解できなかったであろうし、知りたいとも思いませんでしたから。
自分が経営者となり、人を雇って仕事をするようになって初めて理解できること。
こういった不安を完全に取り除くことはできないかもしれないが、少しでもこれらリスクを減らすことが出来るような経営状態を目指していきたいと思います。