ホットペッパービューティー掲載せずに美容室新規オープンしたら…

個人事業から法人経営で美容室を2019年に新規オープンしてみました。

  • 東京近郊
  • スタッフゼロからの募集で3人集まるが顧客なし
  • 自分(オーナー)はスタイリストとして働かない
  • サロンの顧客ゼロ
  • セット面4席
  • エリア平均より単価高め
  • 借入れ有り

という状況で、オープンにあたっての新規集客にホットペッパービューティーの掲載なし。

オープンしてみた結果、

『アウト!』

即死レベルでした。運転資金に余裕がなかったら。。

完全に読み間違えたのでした。

東京都心から外れればホットペッパービューティーなしでもやれる!は間違いだった

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本当に甘かったです。

なぜかイケると思っていたのです。

  • ホームページ
  • チラシ
  • リスティング広告

オープン1ヶ月前から。これで事業計画の見込み通りは集客できるだろうと。

ホームページも3ヶ月以上前から『地域+美容室』の検索ワードで表示されるよう頑張ったが、さすがに1ページ目は無理。

リスティングも求人からのオープン告知が出来ていると思ったがそれも効果なし。

チラシのポスティング、手配りも効果薄い。

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オープン1週間前

予約ゼロ。

営業の電話しか鳴りません。予約の電話が一切かかってこない。

なんかすごい不安。今まで新規オープンは何度か経験してきているが、初めての状態。

オープン1週間前で予約ゼロ。。

オープン前日

予約1人。

本当に大丈夫か?いやいや大丈夫なわけがない!

「ポスティング行って!」

「店前で配って!」

スタッフにお願いします。

オープン初日

予約1人。

ゼロじゃないだけ良しとして前を向きます。

その後

予約はポツポツと。

週に2〜3人。

スタッフは、練習したり、掃除したり、店前ハンティングしたり。。

きっと私と同じように不安な気持ちになってきていたであろう。

全然ダメ。事業計画の即見直し。

ポスティング会社に依頼してチラシの配布強化。

初月が終わろうとしている。さすがに「ヤバイ!」とホットペッパービューティーのことがチラつくようになる。

2ヶ月目スタート

チラシ配布の強化もあってか、初月よりはマシなレベルでポツポツと予約が入る程度。

そろそろ決断しなくては手遅れになる。

オープニングスタッフとしてのモチベーションも長くは続かない。

早めに他の集客手段を考えて、サロン営業を盛り上げていかなくては、スタッフが辞めていきかねない。

ホットペッパービューティーに連絡

決断しました。運転資金も無限ではありません。

余力のあるうちに行動に移さなくては、何もしないでいては先が見えています。

「来月号の掲載に間に合わせなくては!」と考え、2ヶ月目入って早々にホットペッパービューティーに連絡します。

ホットペッパービューティー掲載の準備

もっと早く考えておけばよかったのですが、他集客手段の準備や求人のことばかりに時間を使っていたので、ホットペッパービューティ掲載のことは今から考え始めたわけです。

掲載するとなるといろいろ準備や決めなくてはならないことがあります。

掲載プランはどうするか?

まずはこれを決めなくてはなりません。

私もついこの間まで個人で5年間ホットペッパービューティーに掲載していたので、それなりに理解しています。

プランごとで掲載に必要な情報量が多少違ってきます。掲載料金も掲載順位も変わってきます。

慎重にプランを決める必要があります。

上から2番目のプランで年間契約

かなり迷いました。とはいえ、迷っている時間はないので悩んだ時間は短いです。

エリア担当者から各プランの平均集客数や効果などのデータをもらいます。

また、サロンオープン前の半年以上前から出店エリアのリサーチはかなりしていました。

  • 競合他社がどのプランで掲載しているか
  • どのプランで掲載している美容室が多いか
  • 効果をうまく出していそうな美容室はどこか
  • どういった情報をどのように見せているか
  • ホットペッパービューティー以外の集客経路は持っているのか

など、念入りに研究はしてきていました。

こういった部分ともう1つ決め手となったのが、

『採用したスタッフが顧客ゼロ』ということ。これが大きいです。

わかった上で採用しているわけですから、会社で集客しなくてはなりません。集客は会社としての大事な役目ですから。

だいぶ遅れて攻めの姿勢

はっきりいって、遅すぎです。

オープン3ヶ月目から攻め始めるわけですから。

いろいろと遅すぎたわけです。

  • オープン前からスタッフに人件費は発生している
  • オープンから2ヶ月近くは新規集客できていない

運転資金にも限度があります。

正直、実際に掲載してみないと効果のほどはわかりません。どの程度集客できて売上が出るのか。

だからこそ悩んだわけです。

郊外とはいえ上から2番目のプランとなると、決して安い掲載料金ではありません。

特に自分の今の状況から考えると効果がなかった時に受けるダメージは相当です。

「もう1つ下のプランにするか」、「いやっ、ここで攻めなくては後で後悔するんじゃないか」と悩みまくるわけです。

掲載するなら割引の効く年間契約と考えていたので、年間通してそれなりの額のランニングコストが発生するわけですから悩みます。

残り運転資金で黒字化しなくては、せっかくオープンしたサロンを潰すしかないわけですから。

いろいろ考えて攻めることにしました。

効果を出すための掲載情報の準備

プランが決まれば掲載する情報の準備です。

  • クーポンメニュー、価格設定
  • 画像や文言
  • スタッフとのミーティング

など、何かと急いで準備しなくてはならない状況です。

とりあえずは、ホームページで使用した素材がある程度は使えそう。

一番考えたのは、新規客限定クーポンの価格設定。

もともとエリア平均より高めの定価、コンセプト重視のサロンということもあり、掲載競合他社よりもクーポン価格も高めに設定。

サロンボードの使い方をスタッフに説明

今回、採用したスタッフ3人ともサロンボードを触った経験なし。

ホットペッパー掲載店舗に勤めた経験があるのは1人。

皆、ホットペッパービューティーの存在を知っているくらいのレベルで、利用したこともないという。。

とにかく、掲載スタートする上での大事なことを伝える。

そして、サロンボードの使い方です。これが1番大変であろう。

そもそも、PC操作が苦手という3人。

PCにてメール、エクセルすら使用したことがない。『フォルダにデータを入れる』という動作すら危うい。

こんな状態のスタッフではあるが、サロンボードを使えるようになってもらはなくては困るわけです。

なんとか覚えてもらいます。

まぁ、始まってみれば細かいミスは多いですが仕方ないです。

私の方でオンラインでフォローしながら、徐々に扱いに慣れてもらうしかありません。

とりあえず、無事ホットペッパービューティー掲載スタートできました。

ホットペッパービューティー掲載せずに新規オープンはやめた方が良い

掲載後の状況は、また別で紹介します。

今回、美容室の新規オープンにあたり新規集客のためにホットペッパービューティーを使わずにオープンしてみました。

やっぱり厳しいです。

出店場所にもよるとは思いますが、これから美容室を新規開業するなら、最初はホットペッパービューティ掲載してスタートするべきでしょう。

特に下記の場合、

  • 顧客ゼロスタート
  • ホットペッパービューティー掲載エリア
  • オーナースタイリストとして自分はサロンに立たない
  • 他、確かな集客手段を持っていない

が1つでも当てはまるなら、掲載することを考えた方がいいと思います。

また、ホットペッパービューティーでの集客効果とランニングコストも計算に入れて、運転資金に余裕を持った事業計画を立てることをオススメします。

とはいえ、今回遅めのスタートダッシュをしたわけですが『ホットペッパービューティーの集客力が改めて身に染みた』結果となりました。

後悔先に立たず。。です。

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