美容師のいい時代なんて知らない。いつの時代でもやるしかないでしょ。

201617pic004

「あの頃は良かった」という先輩がいる。

先輩というよりかは上司と呼ぶほうが年代的には合う。元上司ですね。

周りにいませんか?バブル世代になるのかな。

私は知りませんが、美容師にもいい時代があったそうです。

これは昔聞いた話です。

スポンサーリンク

美容師のいい時代?

今なら50代以上の美容師の方なら知っている時代なのかもしれません。

美容室のエリアでも違うのでしょうけど。

チップがかなりもらえたらしい

今でも少しはあります。私のお客様の数でいうと数名の方。

ありがたいです。気持ちだけで十分なのですが。

金額は数百円とか千円弱とか。お釣りはいらないよ的な。

「これでお茶でも買って♪」という感じ。

でも、そのいい時代にはかなりのチップをもらえたらしいのです。

額も数万とか。見習い(アシスタント)でも、お正月なんかはお年玉的な感じで結構な額を置いていくお客様もいたらしいのです。

ありえない。。そんなバブリーなお客様達がいたなんて。

日本では、チップを払う習慣はありません。

そんな日本で毎回チップをいただける時代があったなんて羨ましいです。

もしかしたら、時代ではなくお客様次第なのかもしれませんが。

店出せばお客様が来る時代

だった時もあるそうなのです。

まあまあ、そうなんでしょう。

今より人口も多く。美容室の数も少ない時代があったわけですから。

それって、めちゃくちゃ羨ましい時代です。

『独立開業すれば儲かる』ということなんでしょうから。みんながみんなじゃないとしても。

どんな業種でも言えることですが、需要と供給のバランスですよね。

「美容室に行きたい」というお客様の需要に対して、美容室の数が追いついてなかったということ。

今は、完全に大きく逆転しちゃいましたからね。

いい時代なんて知らない不遇の時代の美容師

ばかりなのが今なんですかね?

そうなら、私もその一人と言えるんでしょうが。

『不遇』というのは違う気もしますが、わかりやすく表現するならこうなるのかと。

  • 美容室の数は増え続ける一方
  • 人口は減る一方

完全にオーバーストアなわけです。

美容師一人の売上低下

私がまだアシスタントの時(2000年代初期の頃)は、スタイリストとして100万売り上げるまではまだまだ半人前という感じでした。

最低でも70〜80万はやらないとアシスタントにもヘルプしてもらえないレベルです。

今でもそうなのかもしれませんが、今の方が美容室によっては大変なんじゃないのかと思います。

業界的に客単価も下がってきているし、何より集客が大変難しくなってきている。

競争が激化し、新規客の固定化も容易ではないと思います。

そんな状況の中、スタイリスト1人の生産性は昔より低くなっています。

  • 新規が来ないから売上も上がらない
  • 指名客が着きづらい
  • 給与も上がらない

売上も上げづらくチップもない。給与も上がらない。

となると、不遇の時代に美容師になったと感じても仕方がない。

美容室多すぎ

私を含むその前後の世代は、カリスマ美容師全盛の時代を美容師として働いてきたわけですが、美容師続けていれば大抵が独立開業します。

私の周りの同期も9割以上は独立して店を構えています。

結局、独立開業という道しか見出せなかったんです。

  • これ以上は給料上がらなそう
  • このまま店長だとしてもいつまで会社に残れるか

30歳過ぎた頃、よくそういう話になってましたからね。

自分でやらないと先がないと思っていたわけです。

もちろん、自分のやりたいことをやるためにも独立を選択したということもあります。

そんな世代の美容師達がどんどん適齢期を迎えて独立開業していくわけです。

数が増えて当然と言えば当然なわけです。

それ以外にも全国展開するような大規模チェーン店の美容室も増えてましたからね。

美容室オーナーにとっても不遇の時代?

に入っているのかもしれません。

美容室オーナーの私が言うのもなんですが、店出せばお客様が来てくれる時代ではありません。

駅前に作ったから宣伝しなくても千客万来なんてこともありません。

勢いだけで独立開業してもよほどの運でも持ち合わせてない限り、経営がうまく軌道に乗るなんてこともありません。

もっと言えば、店作っても働いてくれる美容師がいません。

  • 社会保険
  • 最低賃金の高騰
  • 求人広告費

など、働くスタッフを集めるのも困難な時代。

一大決心して独立開業しても借金だけ残って廃業。なんてことが日常な今。

美容師も美容室経営者もそれぞれにとって不遇と言えるのかもしれません。

いい時代なんて知らないし、やるしかないんです

結局は、どんな時代だろうがやるしかないわけです。

やらなきゃ終わるだけ。

終わってしまいたくなければ、何が何でもやるしかありません。

不遇の時代だから仕方がないと諦めてしまえば、いい時なんて来るわけがないので。

ただ、

  • どう頑張っていけばいいのかわからない
  • 頑張ってるけど結果でない

こともあります。

空回りすることも全然あります。

もう不発ばっかりな時も本当にあります。

「会社員はいいよな〜」と思う時もたまにあります。

美容師にとって今は不遇の時代なのかもしれません。

でも、不遇な時代でも成功している美容師、美容室があるのも事実です。

やるしかないです。

スポンサーリンク