2度目の緊急事態宣言で美容室にはどんな影響が…
2021.01.09
新年早々(2021年)、2度目となる緊急事態宣言が発令されました。
とりあえず東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県ですが、今後の感染拡大状況によっては全国的に対象となるんでしょう。
まず去年4月に発令された1回目の緊急事態宣言では美容室は要請対象外となり、通常営業が可能な業種でした。
とはいえ、都心の美容室は売上に大きなダメージがあり、今もまだ完全に回復には至らない状態での2度目の発令。
さらなるダメージが予測されます。
私の都内にある美容室ではすでに予約キャンセルの連絡がきています…
スポンサーリンク
この2回目の緊急事態宣言で美容室はどうなるのか?
予測通り美容室は『社会生活を維持するうえで必要な施設』とされ、要請の対象外となり通常営業が可能となったわけです。
「いつも通り営業ができるのはありがたい!」と、安易に喜ぶことはできません。
要請が出ていない業種とはいえ、影響は必ず出てきます。すでに出始めています。
予約のキャンセルです。
宣言が発令された昨日、3連休の予約にだいぶ変動がありました。
また去年の4月の時の悪夢がよみがえってきます。
土曜なのにいきなり予約が……
もう「休みにしちゃおうかな…」といえる状況に。ホント最悪です。
都心の美容室は多少なりとも影響が出る
都心にある私の美容室はOLさんやビジネスマンも多く、仕事帰りにご利用くださるお客様が多いです。
『またリモートワークになります』と昨日今日来たお客様に言われました。
また来店周期が延びることになるでしょう。
夕方以降の予約が入りづらくなるでしょう。
売上も落ちる。
1月という月自体がそもそも良いとは言えない月なのに、さらに冷え込んだ状態となるのは予測ができます。
そして、1月だけで終わるならまだしも、たぶん春先までは同じ状態が続くと思っています。
給付金や補償は?
去年は前年対比で売上50%以上ダウンで持続化給付金の支給がありましたが、今回はもう期待できないでしょう。
要請の対象外である美容室に補償も何もないはずです。
美容室が使えそうなところで考えると【雇用調整助成金】ですかね。2月末まで申請が延長されましたから。
あとは……新型コロナウイルス感染症特別貸付に再度申し込みするかです。
私の周りでは2回目の貸付に申し込みしたという話はまだ聞かないので、実際に審査が通って満額融資されるのかはわかりませんが。
ただ、公庫の担当さんは「足りなくなったら、またお申し込みください」とは言っていたので、本当にヤバくなりそうならそうなる前に申し込みしたほうがいいと思います。
使う使わないは別として、私も再度申し込みしたいという考えは持っています。
材料の仕入れは大丈夫なのか?
先日、新年の挨拶に来たディーラーさんに聞いてみました。
「今の所、問題なくいつも通り発送できますが、今後何があるかはわかりません」と。
確かに倉庫内でクラスターが起きたら?運送業者でクラスターが起きたら?
それこそメーカーさんの方でも…
こればかっりは100%じゃないから誰にでも考えられるわけで、そうなったら材料発注に支障をきたす可能性も出てくるんでしょう。
まあ、美容室の材料は数週間で使えなくなるというものではないので、多めに在庫を抱えておくのもアリかもしれません。
とはいえ、別に仕入先が1つというわけではないでしょうし、今は会員登録しておけばネットでも注文できるところはありますから、そこまで困ることもないとも思います。
緊急事態宣言の再発令で閉店を決める美容室もあるんじゃないでしょうか…
昨年、私の美容室に来た新規のお客様の中には「いつも行っていた美容院が無くなっちゃって。。」という方が数名いました。
ただ、聞いていると『ご年配のオーナーさんが1人でやられていた』とかで、たぶんコロナをキッカケに引退を決めたのかもしれません。
赤字ではなかったけど大した儲けもなかった。
お客さんも減ってるし、これを機にリタイアをしてもいいかな。
そんな感じの美容室だったのかもしれません。
他にも都心の大型店もやっぱり厳しいと聞きます。
どこも大変なのは同じでしょう。
都心部にある美容室は今後さらに厳しくなるかもしれません。
今回の2回目の緊急事態宣言を受けて決断する美容室もあるんじゃないでしょうか?
美容室に限らず今年は廃業が多くなるのかと思うといろんな影響が心配されます。
郊外の美容室は緊急事態宣言の再発令でどうなってる?
詳細はわかりません。
わかりませんが、私の知る限りでは目立った影響は出ていない気がします。
郊外の後輩の美容院も「変わりありませんよ」と。
また、郊外にある私の店舗の方もホットペッパーのサロンボードで予約状況を確認しましたが、特に予約が減っているわけでもありません。
3連休も忙しそうな状況。
そして、都心にある私がいる店舗はというと、いつもの半分以下の予約数で増える気配がない…
郊外、住宅街は大きな影響はなさそうです。
ただ、必ずしも『今後は絶対郊外!』というわけでもなさそうです。
お客様と話していても、
- 今後も完全リモートとなる
- オフィスも移転する
- 自宅を郊外に移す
という方はほぼゼロですから、いずれはまた都市部に人が戻ってはくると考えています。
それでも今は郊外や住宅街などでの新規出店の方がリスクは少ないと思います。
都市部では軌道に乗せるまでの運転資金が今まで以上に必要となりそうです。
結局、現金(運転資金)が無くなれば店は潰れてしまいますから、キャッシュフローで考えても今の状況で『都心』は恐くて攻める気がしません。
(美容室が潰れる時はどんな時?わかってないまま独立開業は危険)
とにかく、今はこの2度目の緊急事態宣言を乗り切って、その後のことを考えていくしかないです。
乗り切れるとは思いますが、去年からかなり収入が落ちていますからモチベーションがホントに上がらない…
ヤル気を維持する精神面でのストレスが大きいので、そこが1番辛い所です。
【去年4月の緊急事態宣言の時の記事】