美容室オーナーに独立をしたい意思を告げる前に考えておくこと
2017.02.23
美容師のあなたが独立を決意したら、勤めている美容室オーナーに話をするでしょう。
ただ、慎重になるべきです。
美容師の独立とは経営者からしてみれば、『スタッフの退職』
独立する美容師からしてみれば、『新たなスタート』となります。
気持ち的には他いろいろな感情や思いがあるでしょうが、客観的に見ると真逆のことです。
独立を決意した美容師さんは、このことを理解した上でオーナーに話すべきです。
そこで、独立の意思を告げる前に、考えておいた方がいいことがあります。
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美容室オーナーの立場になって考える
あなたがオーナーで、スタッフから「独立したい」と言われたら、どうしますか?
- 「頑張れ」と応援してあげる
- 「ちょっと待ってほしい」と伝え、対応を考える
- 「何言ってんだ!」と反対する
- 「独立してやっていくのは厳しいよ」と、止めないよう説得する
まずは、あなたが勤めている美容室の状況やオーナーの考えていることを想像してみましょう。
あなたのポジションは?
勤めている美容室でのあなたは、スタイリストとして
- サロン売上に大きく貢献している
- 下の子を育てている途中
- 店長といった役職に就いている
- オーナーとの関係は築けている
などといったことを想像してみましょう。
美容室の状況は?
勤めている美容室の現状は、
- スタッフが足りてない、足りている
- 上が詰まっていて、下の子がデビューできない
- 客数も売上も伸びている、落ちてきてる
というようなことが、勤めているあなたならわかるでしょう。
現状が分かっていれば、オーナーの考えていることも想像しながら、その美容室の将来を考えてみましょう。
オーナーの答えは?
サロンでのあなたのポジションやサロンの状況、オーナーの考えが頭の中で整理できたら、独立の意思を告げられたオーナーの答えを想像してみましょう。
全面的にあなたを応援してくれて、あなたの要望通りに退職、独立に向けて協力してくれる。というなら何も心配はいりませんが、そういかない場合のことも考えておく必要があります。
その答え次第で、あなたの独立開業への動きに多少なりとも影響があるはずです。
独立の意思を告げた時、オーナーの答えがどんなものであっても、独立準備が進むように前もって計画しておく必要があります。
オーナーに伝える前にやった方がいいこと
あなたの独立の意思が揺るぎないものであるなら、オーナーの反応がどうであれ独立開業に向けて動き出す必要があります。
なぜ独立したいのか?
オーナーにこう聞かれたら、自分の気持ちをうまく伝えなければなりません。
この時、勤めている美容室に対する不満や問題点はどうでもいいことです。あなたが独立して将来こうなりたいという目標を伝えるのがベストです。
不満や問題が何1つない職場なんてないでしょう。オーナー自身もわかっていることはあります。
あなたの独立理由は前向きなものということを説明しましょう。
開業してやっていけるのか?
私がオーナーに言われたのが「今より稼げるのか?」です。
私の答えは「わかりません。けど、稼げるよう考えています」と。
すごく単純ですが、独立前より収入を上げていくことは目標とすべきです。
収入面だけが独立の目的とはならないかもしれませんが、大事なことです。
独立開業し美容室を経営していくには、事業計画書が絶対必要です。
自分で出店し、経営して利益を出していけるのか?もっと言えば、生活していけるのか?
まずは、事業計画書を書いてみて、自分が独立してもやっていけるのかを判断しましょう。
事業計画はオーナーに伝える前に立てるべき
独立を決意して動き出す時に「早くオーナーに話さなくては!」と思うかもしれません。
ちょっと冷静になって考えてみましょう。独立意思が固まった理由が、
- 自分の実力なら十分やっていける
- 応援してくれる仲間がいる
- 支持してくれるお客様が沢山いる
というような理由であっても、独立開業して利益を出していける明確な根拠とはなりません。
明確な根拠とは、
自分の実力(売上)を言葉と数字で示せる
支持してくれるお客様を集客する戦略
というものです。
これを事業計画できちんと示すことができて、初めて独立の意思を固めるべきでしょう。
事業計画の立て方は”美容室独立開業のための事業計画書の完璧な書き方”を参考にしてください。
まとめ
あなたも美容室を経営していくオーナーになるのであれば、勤めている美容室オーナーの気持ちになって考えることも大切です。
あなたが独立の意思を告げた時、あなたの想像していた答えが返ってくるとは限りません。
独立意思を告げる前に考えておくべき大事なことは、
事業計画を立ててみること
勤めている美容室の状況やオーナーのことを考えること
オーナーの答えがどのような場合でも、独立に向けて動けるよう準備をしておくこと
それと、お世話になったのであれば、自分がやるべきことはきちんとやりましょう。
自分が抜けても困らないよう、自分の代わり(それ以上)となるスタッフを育てる。など。
オーナー、社長といえどあなたと同じ人間ですから、嫌なことされたら頭にくるでしょうし、仕返ししてやろうと思うかもしれません。
私も自分なりに筋は通したつもりでしたが、独立に向けての話はうまく進みませんでした。しかし、上記のような準備はしてあったので、無事に開業することができました。
計画、準備は何事においてもすごく大切です。むしろ、計画と準備でうまくいくかどうかが決まると言えるでしょう。