美容師の独立開業は居抜き店舗をお勧めする理由
2017.03.25
美容師が独立して美容室をオープンしようと考えた時、
- 場所はどこにしよう?
- サロン名はどうしよう?
- 規模は?スタッフはどうしよう?
- 内装はどんな感じにしよう?
というようなことをいろいろと想像するのではないか。
そして、大抵の場合が出店エリアを定め、美容室として出店可能な物件を探すでしょう。そして、自分のイメージした雰囲気の内装にできることにワクワクするでしょう。
そう、初めての美容室開業時に『居抜き物件』での出店を考える人は少ない。
そこで、居抜き店舗での独立開業することをおすすめする訳を説明します。
新規出店よりも居抜き店舗での独立開業で、初期投資が半分で済むとしたら、どちらを選ぶでしょうか?
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新規出店が必ずしも正解ではない。
美容室を出店する時、スケルトン物件で一から内外装を作っていくには規模にもよるが、多額の資金が必要となります。
大抵は、借金をして自己資金と合わせてサロンを作っていく。
自己資金で出店できるならまだいいが、資金の借り入れもして出店するのであれば、次のリスクを忘れてはいけない。
- 多額の借金
- 経営の経験値0
初めての独立開業なのだから経営経験がないのは当然ではあるが、私から言わせれば経営したこともないのに、多額の借金をして開業するのはリスクの方が大きすぎる。
美容室を開業するのに一からサロンを作っていかなければ、サロンをオープンさせ営業していくことができない。というのであれば仕方がないが。
そんなことはない。
美容室の居抜き店舗での独立開業もできる。
毎年、美容室がどのくらい新規オープンし、どれだけの数が廃業しているかは言うまでもない。
美容師を続けてきたから、美容室を経営していける。とは限らない。
サロンでお客様に技術、サービスを提供するスタイリストの仕事と、サロンを経営していく経営者の仕事はまったく別です。
経営未経験で経営のことを勉強せずに、借金して独立開業するのが今までの美容師でしょう。
こう考えると、新規にサロンを作って独立することのリスクが大きいと思えるでしょう。
美容師の独立も様々な時代にはなりましたが、リスクがないなんてことは考えられません。
独立し新規出店には必ずお金が必要となります。
借金して店を作るということは、より利益を求めて投資するということです。
今の美容業界でいえば、この投資はハイリスク・ローリターンと思えます。多額の借金をしてサロンを作ることは、リスクが大きすぎるということ。
ハイリスク・ハイリターンならまだいいですが。
私が小規模サロンを経営していて思うのは、ハイリターンにするのは難しい。
普通にサロン営業だけを事業としてやっていては、得られる利益には限界があります。
だからこそ、初期投資は極力抑えリスクを減らすことが、今の美容師の独立開業には最も大事なことと言えるでしょう。
美容室居抜き店舗での独立開業も考える
美容室の新規出店には、大きなリスクがあることは理解できたでしょう。
独立開業でリスクを減らすためには、初期投資を抑えるのが大事です。
初期投資を抑えるということで、1番簡単なのが美容室の居抜き物件を探すことです。
居抜き店舗であれば、条件にもよりますが新規出店の費用の半額以下で開業出来るでしょう。
「居抜き店舗?」と思う独立開業予定の美容師さんは多いかもしれません。私も最初はそう思いましたから。
もちろん物件によってはメリット・デメリットはあるでしょう。
そして、居抜き店舗と新規出店を選択肢としたとき、自分の中で以下のようなことを思い浮かべます。
- 自分の提供したいサービス
- 内装の雰囲気
- お客様の反応
- そこで働く仲間と自分
もう居抜き店舗のことなど選択肢から消えてしまい、新規出店でのワクワク感で頭がいっぱいになるでしょう。
これは仕方のないことでしょうが、ちょっと考えてほしいと思います。
居抜き美容室でも、
- 提供したいサービスは出来る
- イメージする内装に近い物件もある
- お客様を満足させれる
実現できないでしょうか?
私は、居抜き美容室を買い取り独立開業してこう思います。
提供したいサービスは内装に関係なくできることが多い
内装がイメージとは違っても、提供する技術に違いはない
お客様を満足させるのは、サロンの雰囲気だけではない
居抜き店舗であろうが、新規出店であろうが、自分の美容室を選んでご来店下さるお客様にとっては、どちらでも構わないのではないでしょうか。
居抜き美容室では、
- 新規集客できない
- 売上を上げることはできない
- スタッフが働きづらい
- 設備機器が使えない
そんなことはありません。
まとめ
美容師の独立開業の際は、初期投資をできる限り抑えることでリスクを減らすことができます。
もちろん、リスクのことばかりを考えていては何もできません。
けれど、初期投資はあくまでも独立開業のスタートでありゴールではありません。スタートしてから美容室を経営していくには、毎月お金が掛かりますし、途中で新たな投資が必要となる時もあります。
お金を稼ぐには、お金が必要となります。
私は、設計士の方が以下のようなことを言っていたのを覚えています。
「独立する若い奴らは、みんな最初に金を掛けすぎる」
何が言いたいのかというと、お金もないのに初めからそんなにお金をかけなくても独立はできるだろう。独立開業してからの方が大変なのに。ということ。
この言葉を聞いた時、私は気付かされました。
自分がこだわっていた事は、自分の身の丈に合っていなかったと。
資金的にはある程度の余裕はあったものの、居抜き店舗での開業を決意しました。
美容室を開業しようと思った時、新規出店ということばかりで考えがちでしょうが、居抜き店舗という選択肢でも考えてみるべきです。
自分のイメージするサロンを作って開業したから、
- 集客できる
- 売上を上げれる
- お客様を満足させることができる
- スタッフが働きやすい
とは限らない。
居抜きでも同じことは言えますが、同じであれば自分の状況や将来の目標などを考えた上で、どちらでの開業がベストなのかしっかりと検討してみると良いでしょう。