残念すぎる美容室のホームページはただのお店紹介ページ
2017.05.25
美容室がホームページを作る目的は?
ほとんどの美容室が「集客」と答えるのではないでしょうか。
私も「集客」を1番の目的として作りました。
でも、実際に「集客」という目的を達成できているホームページはどのくらいあるのでしょう?
ネット上に溢れている美容室のホームページのほとんどがやたらとデザインだけはキレイなサイト。パッと見は高級感なりオシャレ感もあって、美容室ぽいデザイン。
ただ、見る人に何の訴求もしていない、独りよがりのサイトばかり。
独りよがりと言ったのは、美容室側目線で考えたサイトでお客様目線ではないということ。
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目的が明確でない
美容室のホームページの内容と言えば、
- メニュー&料金
- スタッフ
- 場所やコンセプト
- お知らせ
最低このようなコンテンツはあります。普通ですよね。あって当然。他にはスタイルギャラリーやブログなどもあったりしますよね。
でも、これらがあれば望むような新規集客できるのでしょうか?できていますか?
ホームページを作ると決めたとき、集客していきたいという思いからでしょう。「ホームページが出来れば集客できる!」と思って作ってもらったでしょう。
間違ってはいません。ホームページ無しでネット集客できるなんて思っていたら、それが間違いですから。
でも、ホームページを作ってあとは放っておけば、そのうちお客様が来ると思ってはいけません。
何がしたいのか伝わらない
「あなたに来店してほしい!」「うちのサロンに来るメリットがありますよ!」というのが伝わってこない。
確かにわかることは、
- 店内画像からイメージする雰囲気
- メニューとその価格
- 電話番号や場所
- 営業時間と定休日
このぐらいなもので単純に「美容室のホームページなんだ」というくらい。
以前、友人からのお願いで「知り合いの美容室のホームページを見てみてくれないか。全然お客さんが来ないらしく」ということで、ホームページ診断を頼まれたことがあります。
結論から言って集客できるようなホームページにはなっていない。すごく普通。特に残念なのがデザインが古すぎる。「いつ作ったもの??」という感じでした。
良くも悪くも美容室の紹介ページといったところでしょうか。
これでご来店頂けるお客様というのは、たぶんサロンの前を通り掛かってホームページで詳細を確認してみた。という感じでしょう。
もっと美容室のホームページとしての目的を明確にし、それを達成するためにどんなホームページにしていくのかが大切なのです。
- どんなお客様にきてほしくて
- どのコンテンツを見ればよいのか
- どんなメリットがあるのか
- どんなアクションをしてほしいのか
こういった大切な部分が伝わってこないホームページなんですよね。
私がやった作業(ホームページ診断)は以下のこと、
全ページの確認
- デザインやレイアウト
- コンテンツ内容
- キーワード
デザインやレイアウトは、ホームページを見てくれるユーザーが使いやすいものなのか。美容室のホームページとしてオシャレなものになっているのか。
コンテンツ内容は、目的が集客ということなので、ターゲットが明確で訴求力のある内容になっているのか。
キーワードは、ターゲットを意識したものが適切に含まれているのか。
内部構造の確認
これは、実際に見ているホームページではなく、ページを構成している裏側の確認になります。
どんなことを確認したのかというと、
集客を目的としたときに、狙ったキーワードでネット検索で上位表示されやすいような構造になっているのか。いわゆるSEO対策が成されているのかどうか。
といったことを確認したうえで、重要キーワードの数やリンク数、各ワードでの検索順位、競合サイトのピックアップ。
これら資料と改善策の提案をPDFにして送りました。作業時間としては1時間半くらい。
(本来は有料にて作業しますが、その友人には日頃からお世話になっていることもあり、その知り合いということで無料にて作業)
診断結果
- 残念な結果ですが、とりあえずデザインが今っぽくない。
- 集客を目的とした時に効果のあるコンテンツがないし、内部構造もSEO対策も普通。
- ほぼ更新されていないというのがわかる。
- 致命的なのが自社で更新できるタイプのホームページではないということ。
感想としては
せっかくお金も掛けてつくったのに、ホームページからの新規客が全然こないのでは残念すぎます。ましてや保守管理費用も月額払っているというのですから。
自分で更新できるコンテンツもなく、更新不可なサイト構造となっているのも、集客を目的としたらあり得ないです。
制作業者の選定ミスでしょうね。とはいえ、ウェブに関する知識がなかったのだから仕方ないことではあります。
そして、ホームページ診断して半年後ホームページを見させてもらったところ、前と変わらない状態のままでした。
せっかく改善点を提案したにも関わらず以前と何も変わっていない。。
今の時代、特に小規模美容室のオーナーなら、最低限のウェブに関する知識とネット集客のことは勉強していくべきなんです。けれど、このオーナーさんはきっと勉強しなかったのでしょうね。少しでも勉強していれば、提案されたことが大切だと分かるはずなんです。
ある程度のことは、最低限の知識として知っておかないと”騙される方が悪い?知識がないからカモられる美容師”となってしまい、時間とお金を無駄にすることになりかねません。
ウェブやネットを敬遠する美容室オーナーさんの気持ちわからないわけでもないのですが、そろそろ時代の流れを受け止めて次に進むべきだと思います。
まとめ
美容室のホームページの目的を明確にしましょう。自分の事業への投資なんですから。
高い費用かけて誰も探せないようなのお店の紹介ページ作っても、それは投資としては失敗になります。
目的意識を強く持ち、時間と労力使ってホームページを育てていかないといずれ取り残されます。もうそういう時代がすぐそこまで来ています。