小規模美容室が更なる利益増を目指すときに考える経費のこと
2019.06.07
美容室経営も数年経って売上も安定し、利益も残せるようになってくると大抵のオーナーが考えることがあります。
「もっと利益出せないか」、「もっとお金稼げないか」
当然ですが私も考えました。
事業主で経営者ですから、利益を伸ばすことを考えてしまいます。
でも、サロン規模で売上が天井まで来ていたら、次の策としては限られてきます。
- 移転拡張または新店オープンによる業務拡大
- 店販売上の強化
- 経費削減
- 他事業への投資
こんな考えになると思います。
この中でまずやってほしいことが『経費削減』です。
なんで経費の見直しが最初に必要なのか?
美容室の規模的に考えて、人員、席数、技術力、メニュー単価などで考えたときに、これ以上技術売上を伸ばすのは限界というラインがどうしたってあります。
一番わかりやすいのが一人サロンで考えると簡単ですね。
そうなると次への展開と考えてしまいがちですが、その前にやるべきことが経費の見直しです。
次への展開、新店オープンはその後でも出来ます。というか、そのあとにするべきでしょう。
まずは支出を把握し、抑えれる部分がないかを調べるべきです。絶対に。
そして、それを次の展開時に生かす方がいいと考えます。
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現状の美容室経営において無駄はないか?
「無駄なんてないよ」「ギリギリだよ」そう思います。
きっとこうやってネット検索して色々調べているくらいですから、経営に関わる無駄な経費なんて使ってはいないと思います。
私もそう思って経営してきていたし、今現在もそう思っています。
でも、とりあえず『見直す』という作業はしていいと思うんです。
無駄があってもなくてもいい機会なんです。次への展開を考えたはじめた時が。
- 使わなくてもいいお金を使っていたり
- もっと安くできる部分に多くのお金が出ていっていたり
- 必要なとこに必要なお金を掛けれていなかったり
これらをクリアしないで次に進んでも、新しい店舗でもまた同じように無駄が出てしまう恐れがります。
それって勿体無いですよね。
大事です。
時間作って本気で見直してみましょう。
自分の美容室の支出をきちっと把握する
何にいくら使っているのか?
ざっくりとは把握していると思います。
私だってPC開いて会計ソフト立ち上げないと細かく答えれません。そんなもんでいいとは思います。
- 衛生費(タオルやトイレ用品など)
- 備品消耗品(電球やブラシなど)
- 事務用消耗品(文具など)
- 材料費
- 広告費
- 人件費
- 家賃
- 水道光熱費
- 通信費
- サービス費
- 会議費
- 接待交際費
- 旅費交通費
などなど、美容室経営においての勘定科目はたくさんあるわけですが。
全ての正確な数字って、中々理解していないのではないでしょうか?
単純に『いくら使って、いくらの収入』もしくは、『売上いくらで、使った経費がこのくらい』とかの感覚ではないでしょうか?
間違いではありませんが、もっと細かく見てしっかりと支出を把握しましょう。
無駄ではなくても、もうちょっと抑えれるとこはありませんか?
または、調べたら抑えれそうなとことか。
抑えれるところを探す
ここからは私が見直したことを紹介します。
通信費
サロンの固定電話やインターネットのことです。それに事業主として経費計上しているのであれば自分のスマホも。
毎月いくら支払っていますか?
調べると安くできるかもしれませんよ。
例えば、
- ネットと電話回線を別々に契約していたりしないですか?
- スマホ料金の見直ししたらどうですか?
サロンのネット回線やプロバイダ、電話は抑えれる余地がある可能性が高いと思います。
ほか通信業者を調べて電話して営業マン呼んで、今の料金教えればもっと安くなる提案してくると思います。
スマホも今なら抑えれるでしょう。格安スマホとかで。
私は、最近ドコモから格安スマホの楽天モバイルにのりかえました。
普通に使えています。
だって、ほぼ毎日サロンにいてwifi繋がっているし、家に帰ってもwifi繋がっているし、スマホの通信料ってあまり使わないことがほとんどです。
20年近くドコモ使っていましたが、思い切って変えてみて良かったです。
備品消耗品
サロンの電球をLEDに全部取り替えました。
これは結構な値段が掛かりました。16万くらいかな。
とはいえ、取り替えの手間や追加発注の手間など考えると、長い目で見れば時間的にも金額的にもコスパが良いと考えます。
白熱灯より若干ですが光が硬い雰囲気ではありますが。すぐに馴れます。
水道光熱費
電気とガスを一緒に。東京ガス。とかでも安くなりますね。
ほか業者でも電気代節約できます。
私も、3つくらい業者に見積もりを出してもらいました。概算見積もりでは確実に安くなります。
けど、まだ迷っていてこれは実行できていませんけど。
材料費
今は、大手ディーラー以外にもたくさん仕入先がありますね。
発注数など条件もそれぞれでしょうが、経営が安定していて売上予測が立てやすいなら、抑えやすい支出じゃないでしょうか。
材料費は8%以内には収めたいとこですね。
広告費
私は、これが1番の経費削減となりました。
新規集客のための広告掲載費を見直すのです。
ホットペッパービューティーの見直しです。
これ見直すだけで毎月のランニングコストがかなり抑えれます。
集客数も減る可能性もありますが。
サロンの現状と他集客手段のことなど踏まえて、1度しっかりと考えてもいいと思います。
ホットペッパービューティーの広告費を見直すにあたっては【ホットペッパービューティー掲載を止める!を目指して】を参考にしてください。
衛生費
中々削れないとは思いますが、見直す価値あります。
私は、レンタルタオル業者を変えたりしました。
単純に営業マン呼んでとりあえず価格交渉。1枚あたり一円でもいいから安くならないか。
一円かもしれませんが、毎月何百枚と発注し、毎月支払いがありますから年間で考えれば小さくはありません。
経費の見直しは利益増につながる大事な業務
数年経営してきて利益も出ていると、ほったらかしになりがちな経費の見直しですが、利益を残すためにはやる価値が大いにあります。
無駄遣いしてなくても、もっと安くできる可能性もあるわけです。
調べたり手続きしたりは時間が必要ですが、その分何もしないでお金が残せるようになるなら問題ないでしょう。
むしろすぐに取り掛かるべき。
ただ、経費削減できても売上ダウンしたら意味がないので、売上キープが前提です。
人件費や家賃といった部分は削れません。家賃は交渉できなくはないですが、大家さんとの関係性もあるので慎重に。
経費見直しなんて面倒臭いのは間違いないです。私も正直いえば面倒と感じていますから。
それでも、次の店舗展開にも生かせることがあるはずですから、まずは美容室経営においての経費の見直しをしてみてください。
それと、利益増になる保証はありませんが、売上増には出来ることもあります。それは値上げです。
値上げは客数減の可能性もあるので慎重に考える必要はありますが『【値上げしてみた】美容室の新規クーポン価格を変更してみた結果』も役立つかもしれません。