美容師キツイ・辛い!はなぜ?いつまで続くのか?
2019.10.15
美容師の仕事はきつい…辛い…
私もよく聞きました。
今、コレを読んでいる美容師さんはアシスタントの方が多いでしょうか?それともスタイリストの方でしょうか?
このきつく辛い美容師の仕事はいつまで続くのでしょうか?
そもそも、なんでこんなに「キツイ!」と言われるのでしょうか?
私は現在美容室オーナーですが、もちろんアシスタント、スタイリストと従業員として美容室に勤めてきた経験があります。
今は、スタッフも雇用している立場であり、この『美容師のキツイ辛い問題』は無視できないわけです。
原点に戻って少しこの業界のことを考えてみたいと思います。
スポンサーリンク
キツイ、辛い!美容師はいつまで続くのか?
そもそも、何がこんなにキツイ辛いと言われるのかを考えると色々と要因がある。
まず、美容師といってもアシスタント、スタイリストとある。
それに、勤めている美容室の規模でも結構違ってくる。
さらに、独立開業後でもキツイ事、辛い事はある。
美容師はきつくて辛いだけではないですが、コレだけで考えてもず〜っと続くわけです。
(他の仕事でもそうだとは思いますが…)
とにかく、働く環境や美容師としてのステージで悩むことが変わってきます。
なので、1つ1つ考えていくことにします。
きつくて辛い美容師アシスタント時代とは?
アシスタント時代のきつくて辛いことを紹介します。
(スタイリスト時代と被るものもあります)
アシスタントは休みが少くないのにやること多い
完全週休2日の美容室もありますが、まだまだそうでない美容室の方が多いです。
一般企業の会社員が土日祝日休みです。それに比べるととにかく休みが少ないのが美容師。
しかも、一般的な会社員は有給休暇も取得できます。
美容師は?というと、有給休暇というモノ自体がありません。ありませんというか、取れません。
私は、美容師になって「有給休暇はありますか?」と会社や先輩に聞いた事はありません。
有給休暇というものをよくわかっていませんでしたから…
毎週火曜日と他月2日のお休みでした。月に6〜7日のお休みです。
それと夏休みとして3日、正月休みで4日でした。
一般的な会社員と比べると………比べたらヤバいです。。
(当時、比べた事はなかったんです…)
で、この少ない休みなのに、休みの日にモデハンしたり、講習に行ったり、ミーティングがあったりするわけです。
でもです。実際は、毎週のお休み全てがコレで潰れるわけではありません(でしたけど)。
よく「休みも講習にミーティング…」としか書いてなかったりしますが、毎週じゃないです。
休みが少ない上、休みの日に業務的な用事が入る事がそういうイメージになりますが、それじゃ休みゼロ!ですからそこまでではありません。
それと、休みの日も練習はしていました。もちろん自主的なものであり、強制されていたわけではありません。
これは、美容師でも人それぞれです。休みは遊びに行く子、私みたいに練習するタイプなどいろいろです。
休みも練習?と思う方もいるでしょうが、「美容師としての自分のため」と思えば辛いとは感じませんでした。
とりあえず、美容師は休みが少ないのが辛いところではあります。
美容室での人間関係もあるといえばある…
先輩、後輩、同期といます。美容室の規模でも違ってはきますけど。
意地悪な先輩、同期
いないとは言えない。。
私は、そこまで感じた事はないですが。
例えば、
- 自分(アシスタント)は忙しくて食べる時間がないのに、先輩アシスタントは昼飯を食べていた。
- 先輩の指導が行き過ぎた指導(暴言がひどい)
- 先輩の好き嫌いが激しい
とか?
昼飯は、なるべく後輩から入れていくようにしてくれる先輩もいれば、そんなのおかまいなしに我先にと入る先輩もいる。
ただ、これもタイミングがあるので難しい。今食べないともう食べれない!とか、後輩と変わろうと思ったけどタイミングが合わなかった。とか。
先輩や上司の指導も人それぞれです。
キツイ言い方しかできないけど、確かな指導をしてくれる先輩もいる。
柔らかい教え方の先輩、見てくれてるんだか雑誌読んでいるんだかわからない先輩。
営業中、お客様が詰まってきてイライラMAXになり、アシスタントへの指示に感情が乗っかってきて恐い先輩。
自分のお気に入りの後輩にだけ優しい先輩。
練習は一切見てくれないのに、営業中のミスを猛烈に叱責してくる先輩。
誰にでも優しい先輩。
まぁ、いろいろです。
美容師だから意地悪。いじめがある。なんてことはなく、たまたまそういう環境だったというだけです。
嫌な人もいればそうじゃない人もいて、働いてみないとわからない事がほとんどです。
私が運が良かったのか普通なのかわかりませんが、そんなにヤバいスタッフと働いた事はありません。
嫌いな相手に変わってもらう事はムリです。嫌なら職場を変えるのがいいですね。
美容師の手荒れは本当にキツイ
美容師アシスタントで特に新卒1年目のメインがシャンプーです。
毎日毎日、シャンプーと洗い物。
肌が弱いと手荒れします。
最初は気にせず働けます。でも、どんどん荒れてきます。本当に肌が弱い人は。
カラー剤やパーマ液でも荒れてきます。
症状は人それぞれですが、グチュグチュになってしまう人、ガッサガサになってしまう人…
クリーム塗っても、薬塗っても、シルクの手袋して寝ても、何しても良くならないなんてこともある。
本当にキツイし、辛いです。
たまに連休とかあると、そこですこ〜し回復したりします。
美容師の仕事から離れてはじめて治るわけです。
手荒れとうまく付き合っていく美容師もいます。
手荒れが原因で美容師を諦める方もいます。
もし、手荒れし始めたら放置しないで、同じような悩みのある先輩がいれば相談するなり、皮膚科に行くなり、ひどくなる前にケアするようにするべきです。
美容師続けたいなら、絶対に。
美容師アシスタントの給料が安いのが辛い!
というのが1番でした。私は。
まともな食生活をしようと思ってもムリ。一人暮らしだと。
うまく自炊すればできなくはないのだろうが、ムリ。
食費にお金掛けれない。掛けたら洋服買えない。遊びに行けない。飲みに行けない。
家賃払って、税金や保険料、携帯代(ガラケー)、ウィッグ代、ハサミ代の返済…貯金なんて全くできなかった。
貯金するという考えすらなかった。したいとも思っていなかったし。
とにかくお金ない。
お金無いけど時間はあるから休みに練習したり、飲みに行ったら安い焼酎ボトルばっかり飲んでいた。
まぁ、お金無いなりにやってこれたので、美容師続けながら生きては行けます。
お金は大事です。
精神的余裕がだいぶ違ってきます。特に年齢を重ねてくると。
だからこそ、お給料が少なくても自己投資は惜しまず、アシスタント時代を大切に過ごす事は美容師にとって重要かと。
繁忙期のサロンワークがキツイ??
12月、美容室は1番忙しくなります。
年末になるにつれてどんどん忙しくなります。
私は、むしろ忙しい方が楽しかったです。暇が1番辛いものです。
とはいえ、トイレになかなか行けないし、昼飯は当然食べれないし、先輩(スタイリスト)はみんなイライラするし、バックルームや薬剤室はぐっちゃぐっちゃだし、お客様は待合にいっぱいだし、後輩(アシスタント)はテンパっていたり、まぁ忙しくて大変なわけです。
そんな忙しい営業の日々を送りながら、営業後は練習…キツい‥となるんでしょうね。
一般的な会社員が昼休みで1時間取れるのに、美容師に昼休憩はあって無いようなものです。
忙しければ休憩なくて当然!みたいな労働環境です。
休憩時間確保するためにお客様のご予約をお断りする事は、まずありえないのです。
労働者としての労働環境は「ブラック」と言われるのは当然です。
難しいところではあります。
スタイリストは稼ぎたい!自分の給与に跳ね返ってくるから。
でも、アシスタントは給与に跳ね返ってくるわけでもない。
だからこそ、キツい!辛い!となる。
でも、忙しい営業を終えた後に先輩がつれて行ってくれる飯は、嬉しいし楽しかったりはします。
疲れるけど、キツいだけじゃなかったりもします。
美容室の繁忙期はキツいけどそれだけじゃないかな。
スタイリストデビューできるはずなのに…
デビューさせてもらえない‥
この状態…転職を本気で考えたりします。
サロンのカリキュラムは全てクリアした。けど、上(先輩スタイリスト)が詰まっているからデビューできない。
要は、すぐ上のジュニアスタイリストの売上が低い。その先輩たちがまだまだ新規客に入る。自分がデビューしても入客させてもらえない。とか。
後輩が入ってこないから、自分がデビューしても結局アシスタント業務から抜け出せない…
サロンの状況次第では色々と変わってくる。
自分では「やれる!」と自信もあり、サロン規定も満たしていてもいつまでもアシスタントのままだったりする。
美容室経営者としては難しいのもわかるが、この状態を改善できるようにしていかないと、頑張ってきたアシスタントは報われない。
とにかく美容師アシスタントは楽じゃない!
アシスタント期間は、1年半〜4年くらいで終わります。大抵は。
楽じゃないですよ。キツいことも辛いこともあります。
社会人になって仕事を覚えて、仕事を自分で取ってきて、自分でこなすようになるまでには、美容師に限らずやっぱ大変です。
美容師アシスタントは、給与が低いし休みも少ない。
少しづつは改善されてきているが、まだまだキツいし辛いと思う。
もし、美容師アシスタントで相談できる人がいないなら、私でよければ話聞きます。
↓ ↓
【CONTACT】
美容師はスタイリストになってもきつくて辛い?
アシスタント時代だけがきつくて辛いわけではありません。
「スタイリストになれば…」と、先輩たちをみて思っているアシスタントもいるでしょうが、立場が違えばそれもまた変わってきます。
スタイリストには責任があります
もうアシスタントではありません。
自分が責任を持ってお客様を担当します。
アシスタントのミスも自分のミスでもあります。
アシスタントだけを責める事はできません。
お客様からのクレームを受けることもあります。
技術的な部分で、お直しで対応できればまだいいですが、お直しで納得いただけないようなクレームになったりもします。
お客様が激怒するようなクレームは、スタイリストにとって精神的ダメージは大きいです。
私にも何度か経験あります。
初めての時はかなり凹みました。
何回かクレーム対応をしていくと、いい意味で慣れてはきます。対応も上手くなっていきます。
でも、辛いです。
アシスタントのミスでお客様からお叱りを受ける。アシスタントは裏で泣いている。
スタイリストがなんとかしなくてはなりません。
いろんな経験をしていくでしょう。
売上次第では美容師人生で1番辛いかも
会社のスタイリストが全店で60人くらいいるとする。
毎月、月初に前月の売上ランキングが貼り出されます。
スタイリストデビューしたてはいいです。けど、これが後輩も徐々にデビューしてきているのに、自分の売上が低いとかなり凹みます。
辛いです。自分の力不足なので仕方ないのですが、本当に辛いです。
後輩に抜かされる…1人、2人…と。本気で辛いです。たぶん。
私は、こういう思いは絶対にしたくなかったので、意地でも頑張ったわけですが、この状態になるスタイリストもいるわけです。
で、こういうスタイリストの中から意地悪な美容師が出てきたりします。残念ながら…
後輩の邪魔をしたりしてしまうわけです。
同じように売上の伸びない後輩スタイリストを自分側に引き込んだり…
もう負のスパイラルです。徐々に腐っていきます。。(ダメです、腐らず頑張るべきです)
でも、頑張るしかないわけです。スタイリストになったのですから。
誰も引っ張り上げてはくれません。自分の力でやるしかありません。
アシスタントの時、「あの人いっつも暇だな〜」とか思っていたスタイリストがいたとしたら、自分がスタイリストになるとその大変さ、辛さが理解できるようになると思います。
スタイリストになっても美容師の給料は安いかも…
先にも書いたように売上が大きく関係してきます。
スタイリストデビューすれば、基本給は少し上がります。
そこからです、スタイリストは。
売上無くして給与UPナシです。
売り上げが上がっていかなければ、基本給のみとなることがほとんど。
言ってしまえば、アシスタントの給与に毛が生えたようなもの。とまでは言いませんが、胸張って「スタイリストです!」とは私なら言えなかったです。
アシスタントを使わずに最低でも毎月指名売り上げ60万以上稼げてないと、スタイリストとは言えなかった気がします。
アシスタントの時、スタイリストさんたちがいくらお給料を稼いでいるのかわかりませんでした。
スタイリストになって、お給料が上がっていかない…アシスタントの時と大して変わらない…こんな風にデビューしたての時は感じました。
ちょっと恥ずかしいです。
後輩アシスタントと飲みに行って奢るわけですが、実際は後輩の給与と大差ないなんて…
だから、スタイリストとして売上を伸ばしていくことが重要となるわけで、それができないことが大きな悩みになったりするのです。
→【美容師が貧乏というわけではないと思うんだが…違うのか??】
スタイリストとしてのいろんなプレッシャーがきつい…かも
売上も大きなプレッシャーですが、何よりも下の子(後輩)達の目が気になったりします。
後輩から、
- あの人ホント暇だよな〜
- あの人暇なんだからヘルプしろよ
- あの人いい人なんだけどな〜
などなど、自分がアシスタント時代に上に対して感じていたことを後輩達も同じように感じるはずなんです。
悪意があってこのような思いになるわけではありませんが、やっぱり思ったりしてましたね。
年齢も美容歴もそれなり。でも売上が悪い。。でも、1番練習を見てくれたり…いい人なんですけどね…なんてこと。
売上がなくちゃスタイリストとしてのプライドが保てないと、私は思っていましたから。
もちろん、オーナーや店長からのプレッシャーもあります。
新規客に入れてもらうわけです。リピート率に技術売上、店販売上と数字を見られるわけです。
リピート率が悪いと、だんだんと新規客に入客させてもらえなくなったりします。当然です。
お金を掛けて呼んだお客様をリピート率の良いスタイリストが入るのは。
スタイリストになれば、この辺はシビアに見られます。
入客できないと売上は伸びません。売上が悪いと余計に入客させてもらえません。悪循環になっていきます。
頑張っている、努力している姿勢は見てくれるかもしれません。
でも、数字の影響力は大きいです。
毎月、月中、月末…自分の売上やリピート率が気になります。
このプレッシャーを楽しめる人はいいですが、キツイ…辛い…と感じる美容師も少なくありません。
スタイリストになっても美容師は休み少ない
基本、アシスタントだから休み少ないわけでもない。そこはスタイリストも同じ。
勤めている美容室次第です。
ただ、定休日以外は休みを取らずサロンワークをするスタイリストもいる。
特にデビューしたてはそうだった。
とにかく早く売上を伸ばしたい。入客チャンスが欲しい。休んでる時じゃない!
という考えで休みを取らなかったり。
人それぞれではある。
しっかり休みを取っても売上伸ばしていくスタイリストもいるので。
とは言え、スタイリストとして安定した売上・稼ぎになるまでは、休みを取らないというスタイリストが当時は多かった気がします。
なので、アシスタント時代よりも休み少なくなるなんてこともある。
これをキツイ、辛いと思うかは自分次第だが、売上が低いままよりかは全然辛くないと思う。
アシスタントでもスタイリストでもとにかく接客がツライと感じる美容師も…
これは何でしょうね。
接客が苦手と感じる美容師さん。
私も得意というわけではありません。
でも、サービス業という美容師は何かとストレスも多いでしょう。人対人ですから。
- 何を話せばいいかわからない…
- 話が続かない…
- お客様の目を見て話せない…
- 技術に集中すると無言になる…
- 他スタッフより気が利かない…
- 緊張しすぎちゃう…
神経使うわけです。疲れれます。キツイと感じるかもしれません。
私もアシスタントの時は、うまく笑顔が作れなくてぎこちなかったです。よく怒られましたね。
アシスタント時代に接客が辛いと感じていても、スタイリストになって経験を重ねていくと自然と自分らしい接客スタイルになっていきます。
無理せず適度な緊張感で接客ができるようになると思います。
スタイリストもアシスタントもお客様からしたら同じスタッフです。
スタイリストが良くてもアシスタントが悪くては満足度も下がります。その逆も。
接客業が苦手と感じたまま、それを打開できずに美容師を続けるのはきつく辛いと思います。
とにかく美容師が友達やパートナーと休みを合わせるのは難しい
休み合わないです。
美容師以外の仕事の友達やパートナーと休みを合わせるのは厳しいです。
どちらかというと、相手に合わせてもらうしかないです。
美容師が土日祝日に休みを取ること自体が困難だから。
相手が土日休みだしても自分は無理、休めない。なので、相手に有給休暇などで平日に休みを取ってもらうしかなくなります。
今は、土日も休める美容室はありますね。いいことです。うちのスタッフもたまに土日休み取ってますね。
まぁ、こうも休みが合わないと悲しいかな友達付合いが限られてきます。
同業(美容師)ばかりと遊ぶようになってきます。仕方ない部分ではあります。
どうしても美容室は土日が1番忙しくなりますから。(立地にもよりますが)
たまには土日休みもいいと思います。でも、スタイリストとして稼ぎたいと思うのであれば、基本的には土日はサロンワークした方がベストでしょう。
美容師が辛くてキツイのは一体いつまで続くのか?
わかりません。
私は、いまだにキツイと感じるときありますから。
特に肉体的なところで。
ずっと美容師続けてきて多少は金銭的な余裕は持てるようにはなりました。
けど、労働時間は減ってないですし、むしろ独立後の方が増えています。やることが増えたから仕方ありません。
キツイと感じるけど、辛くはないです。楽しいこともありますから。
美容師に限らず、仕事は大変なんじゃないでしょうか?
悩みもどんどん新しいものが増えていきますし、年齢的な部分も出てくるし。
「いつか楽になる!」とは思いません。
楽したいなら、すでにもっと前から他の道でもいいでしょうから。
今、美容師でアシスタントなりスタイリストで「キツイ!辛い!!」と感じている方、考え方を変えると少し楽になるかもしれませんよ。
練習がキツイと感じているなら、それを楽しめるような考え方もできるはずです。
売上が伸び悩んでいるスタイリストさんは、まだまだ伸ばせる余地があるということです。まだやれるという風に考えていくのがいいです。
キツイ辛いばかりの意識でいると美容師してるのしんどいはずです。
本当に無理なら転職してもいいでしょうし、考え方変えてみるのもいいと思います。
悩むことに多くの時間を使うより、動くことに時間使うと変わってくるはずです。
キツイ、辛いとよく言われる美容師ですが、私は40越えても週6・1日10時間サロンワークして、休みも仕事できなくないです。
やれています。
まだこの先もやっていけそうです(笑