美容室ウェブ担当とは?必要となるスキルはなに?

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ブログ集客、SNS集客などウェブを利用する美容室が増えてきました。

サロンのホームページを制作業者に作ってもらって「よし!これでOK」、ホームページを作って終わりという時代はとっくに終わっています。

スタッフ交代でとりあえずブログ更新だけしてればOKな時代でもなくなった。

何の目的意識もなく、作って、とりあえずブログ書く。という作業では、美容室の利益にはつながらない。

美容室が目的を持ってウェブを利用していくなら、これから必要となるのはウェブ担当というポジション。

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美容室のウェブ担当とは?

聞きなれない言葉でなんか面倒な感じがするでしょう。仕方ないです、美容師ですから。

でも「わからなくても仕方がない」「美容師だし知らなくてもいい」なんてもう言ってられません。

  • ウェブに強くなるということは、今後必ず美容師としての自分のためになります。
  • ウェブ担当者を設けるということは、これからの美容室経営において重要なことであるのは間違いない。

美容室のウェブ担当の仕事とは?

  1. 美容室のオフィシャルサイト(ホームページ)やブログの保守管理や更新作業。
  2. SEO施作
  3. ウェブ戦略立案・実行

この3つが基本となります。

1,美容室のオフィシャルサイトやブログの保守管理や更新作業

まず、自分の美容室が運営しているサイトの管理をすることになります。

管理とは何をするのかというと、

  • サーバーやドメインの更新作業
  • サイトの不具合のチェック

サーバーやドメインは年単位での契約がほとんどだと思いますので、更新頻度は高くないのですが忘れては大変です。各契約先から契約更新のお知らせがメールで届くはずなので、必ず契約更新の作業をします。

契約更新の手続きをしないと、ドメイン(例:stylist-h.comというもの)の契約失効となり使えなくなってしまいます。使えなくなれば、当然自分のサイトが表示されなくなります。サーバーも同様です。

次に、サイトの表示や機能といった部分に不具合が出ていないかのチェックです。

  • スマホでの表示がおかしくないか?レイアウトなどが崩れていないか?
  • 誤字脱字、その他文言は適切か?
  • お問合わせフォームからのメールは正常に送信されるか?
  • リンク先のページ(サイト)は表示されるか?

こういったことは意外と気づかないもので、何かのタイミングでたまたま発見したりします。それなので、自分のサイトに合わせてチェック項目などを作り、月に1回は確認してみたほうがいいでしょう。特にwordpress(ワードプレス)や使用しているプラグインをバージョンアップした時は、必ずチェックするようにしましょう。

ウェブサイトが作られてから数年経っていたりすると、スマホやブラウザなどのバージョンなどに対応されていないままなんてこともあり得ます。

こういったことは、確認作業となるので専門的なスキルは必要ありません。もし、不具合が発見されたらホームページ制作会社に修正依頼をすることもウェブ担当の仕事となります。ただ、理想はサイト制作に最低限必要となる『HTMLとCSS』の知識を有し、自分で修正までできることがベストです。

美容師でもウェブの知識を身につけることで、サイトの保守管理に掛かるランニングコストを節約することが可能となります。

2,SEO施作

美容室がウェブを利用するのは利益を出すためです。見込客にご来店してもらうことが目的です。お客様が美容室に来なければ売上は発生しません。

大事なことは、ブログやホームページに見込客を集めて利益に繋げていくことです。

サイトのコンテンツやキーワードの見直しなどをしながら、求める見込客からのアクセスを集めていきます。

3,ウェブ戦略立案・実行

自分の美容室に合わせたウェブ戦略が立てれなくてはなりません。

  • 「インスタ集客が効果あるらしい」
  • 「FaceBookを使わないとダメみたい」

美容室のウェブ集客に関しては、いろいろと言われています。ネット上で話題になる方法や周りから聞く噂。うちでもディーラーさんや広告媒体の担当営業さんがそういった情報を持ってきたりします。

  • 「インスタの美容系でのトレンドキーワードはこんな感じになっています」
  • 「このキーワードのスタイルが人気です」

など、いろいろな情報が入ってきます。

ウェブ担当は、こういった情報を鵜呑みにしてはいけません。「今、これが流行りだからこれをやる」、「みんなこれやっているから、うちもやらなくちゃ」であれば、ウェブ担当でなくていいんです。

自分の美容室のコンセプトや状況などを理解した上で、問題や課題をクリアするためにはどういった施作が最適なのか?何なら上手く利用し効果が期待できるのか?こういった視点で戦略を立てなければ、時間もお金も必要以上に掛かってしまうでしょう。

美容室のウェブ担当者に必要なスキルは?

美容師でありウェブ関連が本職ではないので、必要最低限となるスキルです。PCやスマホなどのデジタル機器が苦手、ネットとか全然やらないしダメ。とかですと、はじめはキツイかもしれません。逆に、好きで得意であれば問題ないでしょう。

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1,PCを使いこなす

ウェブ担当ですから、何か作業するとなったらPCを使います。

別にキーボードを早く打てる必要とかありません。細かい名称や機能詳細が説明できなくてもいいです。普通にネット見たり、音楽聞いたり、写真やテキストファイルなどの管理ができれば大丈夫です。すぐに覚えていけます。

ExcelやWordを使う

いわゆるオフィス系のソフトです。複雑な計算式を組み込んだ表を作れる必要はありません。文章を入力したり、画像や矢印などの図形を挿入したりして、資料が作れるくらいでいいです。

各種ブラウザを使う

普段、決まったブラウザしか使わないという人もいるでしょうが、なるべく複数のブラウザを使うようにしましょう。

ブラウザでは、ホームページやブログの更新をしたり、データのやり取りなど色々な作業をします。

また、ブラウザによってウェブサイトの表示が微妙に違ったり、サイト内の機能が正常に動作していないということもあります。こういったことに気づかなくてなりません。

理想は下記3つ。PCであれば、

  • Google Chrome
  • Safari
  • Internet Explorer

スマホなら、

  • safari
  • android標準ブラウザ
  • Google Chrome

これら全てを利用するには、windowsやmac、iPhoneにandroid端末が必要となりますが、あると便利です。

2,情報収集

ウェブ担当にはウェブに関する幅広い知識が必要となります。別にプロフェッショナルな知識ではなく、浅く広くでいいので必要です。

検索スキルを高める

情報を探す時にまず利用されるのがネットです。このネット検索をうまく使いこなすことで、作業効率が格段に上がります。

検索上手な人は情報収集能力に長けています。検索するときのキワード選定などをよく考え、適切に組み合わせることで最短で欲しい情報を手に入れることが可能です。

これは『慣れ』が必要となるでしょうが、大事なスキルの1つではあるので、検索するときは普段から意識するべきでしょう。

3,アクセス解析

美容室のウェブ担当に必須となるのがアクセス解析です。

管理しているサイトのユーザーがどんなキーワードで検索してたどり着いたのか?どのコンテンツが見られているのか?など、サイトのアクセス状況を把握することが『SEO施作』には必要となります。

アクセス解析から得られた情報を元にサイトの改善策を考え、コンテンツを見直したり、必要であれば制作業者に機能追加や修正依頼をします。

アクセス解析には【Google Analytics】を利用します。最初は、何を見て何を考えるのか?ということが分からないでしょうが、それこそ情報収集します。検索スキルを発揮します。

美容室がホームページやブログといったウェブコンテンツで売上アップを目指すなら、ウェブ担当がアクセス解析から見込み客をサイトに集めるのです。

アクセス解析の参考になる記事は”アクセス解析を使う-ワードプレスでオリジナル美容師ブログ構築”を読んでください。

4,ウェブサイトを理解する

美容室のウェブ担当であれば、サロンのオフィシャルサイトの保守管理をしなくてはなりません。SEO対策を立てなくてはなりません。正しい文章構造で価値あるウェブコンテンツを作らなければなりません。必要であれば、サイト制作業者に必要となる作業を発注しなくてはなりません。

そのためには、ウェブサイトの構造を最低限知っておく必要があります。

HTMLと CSS

美容師ですから、ウェブサイトをゼロから構築できるようになる必要はありません。サイトがどのように作られていて、どういった機能が備わっているのかを理解出来ればいいです。

確かに、難しいと思われることですが、基本構造の中でもポイントとなるとこを抑えておけば大丈夫です。

最低限覚えておくべきポイントは、下記の記事を参考にしてみてください。

”効果が出ない!美容師も知らなきゃまずいホームページ全般の知識”

”SEOを意識した美容師のワードプレスの記事の書き方”

ワードプレス(WordPress)を使えるようになる

このブログ自体もそうですが、美容室もウェブで集客するなら『ワードプレス』でサイト運営と思っておきましょう。

別にワードプレスを使ってサロンのオフィシャルサイトを構築できるようになる必要はありません。

美容室の求める見込み客に届くコンテンツを作成できるようになればいいのです。

ウェブ担当は、美容室の中でもワードプレスを1番理解して使えるようになる必要があります。まずは、美容室のウェブ担当としてではなく、個人でワードプレスを利用したオリジナルブログを運営してみるのがオススメです。

サロンのお休みのどこかで『ワードプレスでのブログ開設』をしてみましょう。そんなに難しいことはありません。美容師のあなたは”美容師ブログをワードプレスで開設するための完全マニュアル”を見ながら、1つ1つやっていけば1日あれば十分すぎるくらいです。

5,コミニュケーション上手になる

ウェブ担当の仕事は美容室のウェブに関する幅広い仕事をこなす必要があります。

ウェブ戦略を実行するために新たなサイトが必要であれば、制作業者に依頼するのも仕事の1つです。

業者に依頼するとき、新たなサイトの目的を明確にし、実現するためにはどういった機能が必要で、どのようなデザインにするのがいいのかなどを打ち合わせすることになるでしょう。ウェブ担当が美容室と制作業者の窓口であり、代表です。

美容室でのミーティングの際、アクセス解析の結果やサイトの最適な改善策を伝えるのも仕事の1つです。

その時、ウェブに関する知識がなくて当然のスタッフが相手です。サイトの目的共有、ブログの上手な書き方、ワードプレスでの正しい記事投稿の仕方など伝えることはたくさんあります。逆に、スマホアプリやネットでの流行など自分の知らない情報も含め、スタッフの意見もうまく聞き出す必要もあります。

コミュニケーション能力は、ウェブ担当だから大事というわけではないこともお分かりでしょう。美容師なら当然。

ウェブを利用して結果を出していくには、スタッフみんなで作業することも必要となるので、ウェブ担当だけがしっかり理解していて、他スタッフはなんとなくブログ更新、スタイル写真のアップでは上手くいきません。コミュニケーション不足は、目的意識の低下に繋がります。

まとめ

ウェブ担当というポジションを理解することから始めましょう。美容師であり、ウェブデザイナーやプログラマー、SEO業者とかではないのですから、プロの領域を目指す必要はありません。

浅く広くでいいのです。「適時・適材・適所」を判断し、美容室のウェブ利用の目的達成のために動けることが大事です。

  • 自分の美容室に最適な手段は?
  • 外部に依頼する必要があるのかないのか?
  • いつまでに何をするの必要があるのか?
  • 誰にどんなコンテンツを書いてもらうのか?自分が書くべきなのか?

こういったことなどを考え動くのが仕事となるでしょう。

私は、すべて1人でやっています。それなりに大変です。やることいっぱいです。小規模美容室であれば大変ではありますが、オーナー自らやるべきポジションだと思います。

小規模においての強みやウリなどを1番理解しているのは、当たり前ですが経営者自身です。スタッフに任せるのではなく、自ら勉強して自分の美容室に合ったウェブの利用方法を考える方が、目的達成の近道となるでしょう。

ある程度大きい規模で多数のスタッフがいれば、役職手当をお給料にプラスして専任のスタッフを決めて進めてもらう方が、スタッフの成長も早くなるかもしれません。

美容室の集客手段は様々ですが、ウェブの効果が高く期待できる今、ウェブ担当を設けずに美容室を経営していくということは、成長を止めてしまうことになりかねないと思います。

 

 

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