ホットペッパービューティー掲載を止める!を目指して
2017.12.07
美容室の新規集客に欠かせないと言える『ホットペッパービューティー』
広告としては1番効果も高く、掲載費も高いと言えるでしょう。
私はずっと美容師を続けてきていて、ホットペッパービューティーが紙媒体から始まったときから見てきています。
効果のあるないも実感してますし、掲載料の変化も見てきました。
だからこそ、自分で美容室経営をしてみたらホットペッパービューティーへの広告掲載を止めたいと感じたわけです。
私がホットペッパービューティーへの広告掲載を止めるために、考えて実践してきたことを紹介します。
ちなみに、この記事を書いている時はまだ掲載中です。プランはだいぶ下の方。
スポンサーリンク
ホットペッパービューティーの掲載プランを下げていった流れ
まず、ホットペッパービューティーの広告掲載費はプラン、美容室の場所(エリア)で違います。
私の美容室は、全国でも掲載費が高い方とだけ言っておきます。
開業時の掲載プラン
私の感覚だと、まだネット予約が浸透する前でした。電話予約の方がまだ多かった気がします。
新規オープンということもありましたので、上から2番目のプランにしました。
やはり「NEW OPEN」は新規集客のタイミングとしては力を入れるべき時ですし、共に働いてくれるスタッフにもたくさんチャンスをあげたいですから。
集客効果と利益などの感想
確かに目標とする新規客数は呼べたが、掲載費が高いためホットペッパービューティーの新規客での利益は出ない。
新規客売上と掲載費が同等か、売上がちょっと上くらい。諸経費考えると利益は無いに等しい。
マイナスではないし、リピートで考えれば必要経費と言える。スタッフも頑張ってくれたので、スタッフ増員することもできた。
とりあえず、開業2年目も同等のプランで掲載することにした。
開業2年目の掲載プラン
1年目と同じのプランで更新しようかと思いきや、ホットペッパービューティーのリニューアルに伴い掲載プランが一気に増えた。
そうです、同等(上から2番目)のプランにすると掲載費が結構上がります。
私の美容室は小規模ですから、いきなり広告費が売上に対して20%になるのは厳しいです。というか無理です。
それなので、1年目と同じくらいの掲載料のプランを紹介してもらいます。
集客効果と利益などの感想
1年目より掲載プランは下がり、掲載料はちょっと高くなったという、なんだか納得しがたいことだが、集客効果としてはまあまあという感じ。
スタッフも頑張ってくれたおかげで固定客も増えた2年目でしたので、新規入客できる枠も少なくなったということもあり、新規客の売上での掲載費ペイは出来なくなった。
開業3年目の掲載プラン
プランを少し下げる。2年目の途中でスタイリストの退職や顧客の増加などもあり、新規客をセーブしたかったため。
スタイリストの減少というのは、新規集客においては大きな影響でした。掲載費と売上のバランスもそうですが、何より新規客数をこなせなくなるというのが大きいです。
とりあえず、開業当初から掲載プランを下げていくことは考えていたので、計画通りに進めていきます。
集客効果と利益などの感想
集客効果はだいぶ落ちました。というか落としたというか。ちょうど新規クーポン価格も見直して(値上げ)、ターゲットをより絞るようにしたので。
掲載費が安くなった分、新規客売上とのバランスは悪くなく、ちょうど掲載費がペイできるくらいの感じとなる。
開業4年目の掲載プラン
さらにさらにプランを下げる。開業時から計画としては、ホットペッパービューティーなどの有料広告に経費を掛けずに、新規集客していくことが目標でしたので。
集客効果と利益などの感想
このタイミングでまた新規クーポン価格を見直し(値上げ)たこともあり、ホットペッパービューティーからの新規客数は減りました。開業1年目の新規集客数と比較すると50%以上のダウンです。
同時に掲載費も比較すると当然ですが安くすることができています。
新規客売上で掲載費がペイできます。全然出来てしまいます。
掲載プランの流れのまとめ
考え方や目指すべきところが違えば、人によっては以下のように思うはずです。
「この流れじゃ、美容室経営においては先細りになっていくんじゃないの?」と。
そうなんですよね、今は安定していても今後伸びていくという動きではないです。経営者として美容室での収入を増やしていくのであれば、スタッフ増員、集客に注力していくということは絶対に必要です。
ちょっとそういったことは別として、計画通りに広告掲載に掛かる経費を圧縮することはできました。
注意しなければならないのが掲載費を抑えても、売上も落ちて収入も減ったら意味がないですし、ダメな計画としか言えません。ここは、しっかり考えるべきでしょう。
私の場合は、新規客売上が減ったこともありサロン全体の売上はほんの少し下がりました。けれども、収入はキープ出来ています。
売上と経費のバランスです。ホットペッパービューティーの掲載費が高い安いは、考え方なのでなんとも言えませんが。
大切なことは、ホットペッパービューティーのような有料広告だけに、新規集客を頼っていてはリスクが大きいということ。
小規模美容室が売上に対しての広告費の割合が、いつまでも高かったら利益出しづらいですから。
ホットペッパービューティーへの掲載を止めるために必要だと思うこと
勘違いしないで欲しいのが【ホットペッパービューティーを止める ≠ 新規集客を止める】ということ。
決して新規集客をしなくなるということではありません。
有料広告に頼らない独自の新規客数手段を持つことで、ホットペッパービューティーへの掲載を止める。ということが目的です。
ホットペッパービューティーを利用せずにサロンに必要な新規客を集客し、固定客での売上と収益の安定をさせることが、ホットペッパービューティーを止めるために必要だと思うわけです。
・美容師がワードプレスを7年間使って気づいたことをまとめてみた
固定客(顧客)をすごく大切にする
当たり前ですし、美容室経営していたらわかると思いますが、個人経営の小規模美容室が新規客の売上に頼った経営なんて続きません。
固定客を掴んで離さない努力が必要不可欠です。そのための新規集客として、開業当初はホットペッパービューティーなどの有料広告への掲載も必要だとは思います。
まずは、固定客の売上だけで十分な利益を確保できるようになることです。そして、それを安定して継続させる努力が大事。そのために、私が特に意識していることが次です。
顧客の予約を取りやすい状況を作る(顧客の予約を優先)
ホットペッパービューティーのネット予約では、新規客だけの予約を取らないようにすることはできません。新規のお客様であろうが固定のお客様であろうが、予約枠が空いていればネット予約が可能です。
なので、やっぱり次回予約をお勧めしていく。お会計の時などにお声掛けしていくと、結構予約を取ってくれる。別に次回予約の特典などは何もつけていないが。
『いつも来てくださる〇〇さんのご予約を優先したいので〜』とか『ご新規のお客様より、いつもご利用くださるお客様たちを優先したいので〜』と伝えています。本当のことなので自然に伝えれます。
続けていると次回予約が当たり前になってくるお客様もいます。
私は、定期的に歯医者に検診とクリーニングで通っていますが、必ずお会計の時に「次回はいつになさいますか?」と歯科衛生士さんに訊かれます。ごくごく自然です。
お客様のためだと思って声掛けしましょう。
または、サロン独自でホットペッパービューティーとは別のネット予約システムの導入もありです。そっちからのネット予約をお勧めすればいいですし。
お客様をお待たせしない
私は、無理な予約は取りません。微妙なときとかあると思うんです。『やろうと思えばやれる』みたいなとき。
そなときはネット予約は枠を空けずに電話のみでの対応にします。
確かにやれそうなのにネット予約を切ってしまうことは、機会損失で非常に勿体無い事ではあります。けれども、ご予約しているお客様をお待たせすることの方がマイナスという考えです。
もし、1人でもお待たせしてしまうと、どこかで挽回しないとその後のお客様にも影響していきます。挽回するために、お待たせしたお客様の施術時間を短縮すれば、そのお客様はそう云ったサロンの動きに気付くものです。そうなると失客する可能性が大きくなります。
昔から思っていましたが、お客様をお待たせする美容室、美容師のことが理解し難いと。予約して行っているのに待たされるとか、予約の意味がないわけです。もちろん、最初からお待たせするつもりの美容師はいないでしょうけど。
どうしようもない時もあります。そういう事態も想定しながら営業はしていますがごく稀にあります。
時間通りにお席にご案内し、予定時間内で終わるようにする。
お客様の貴重なお時間ですから、こちらが無駄にするようなことがあってはなりません。
当たり前のことですが、固定のお客様で安定した経営を続けていくためにとても大事なことです。
独立開業して自分の思うような営業が出来るようになって特に思うことがあります。
『いつもご利用くださるお客様の大切さ』
サロン独自の集客手段を見つける
独自のと言ったって、集客の方法はある程度絞られていますし、想像もつくでしょう。
ここで云う『独自の集客手段』とは、
- ホットペッパービューティーのような広告内で競合他店と争うような有料広告ではない
- お金を掛ければ掛けるほど露出度が高くなり集客力が増すものではない
『ツールを利用して自分の望む集客をする』ということです。
例えば、チラシやダイレクトメール、ブログやSNSでもなんでもいいんです。多少お金が必要となるものもありますが、無料で利用できるものもあります。
私は、ウェブコンテンツで新規集客をしています。美容室のホームページです。
ウェブサイトでの集客手段を構築する
やはりネットです。もう外せません。
私の場合は、もともとウェブサイト作ったりしていたので、自分の得意なツールを利用して集客することにしました。
自分の美容室のホームページから集客できれば、それに越したことはありません。
自社ウェブサイトで集客するには、ホットペッパービューティーのような高い広告料は必要ないです。時間と労力、それに多少の勉強が必要とはなります。
実際に私がウェブ集客するためにやったことは、下記の記事を参考にしてください。
私は、必要な新規客数を集客できるようになるまでは1年以上掛かりました。
ホットペッパービューティーでの集客をしながら、自分のペースで作業してきたのでちょっと時間が掛かりました。もっと集中して頑張れば、大変でしょうが早く結果を出すことも可能でしょう。
まとめ
有料広告媒体に頼らず集客している美容室もあるでしょうが、新規集客はホットペッパービューティーだけの美容室も多いでしょう。
でも、理想を言えば広告料という高い経費を掛けずに集客したいはずです。
それでも「掲載してないと新規が来ない」という状態から抜け出せないということが、ホットペッパービューティーを止めれない1番の理由だと思います。
だから、
固定客で安定した売上が維持できるように【顧客を大切にする】
ホットペッパービューティーの掲載をしながらでいいから【独自の集客手段を持つ】
これが、私がホットペッパービューティーを止めるために今も続けていることです。
当たり前だけど、中々大変なことではあります。
売上も利益も上げれる広告掲載が出来ていれば今はいいかもしれません。リスクをとって利益を伸ばせるというのであれば。
そうだとしても、ホットペッパービューティーを止めたいと思うのは私だけでしょうか?
今すぐ読むべき→【ホットペッパービューティーまとめ記事】