美容室開業資金を貯金するために美容師の私がやった5つのこと

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美容室の開業には店舗規模にもよりますが、多額の費用が必要となります。スタイリストとしてものすごく稼げているのであれば、開業資金を全額貯金することもできるかもしれません。

でも、独立開業を目指すほとんどの美容師は、自己資金だけでは開業できないのでお金を借りることになります。

その必要なお金も全額借りることは出来ません。最低限の自己資金(貯金)が必要となります。そのため、独立開業に向けてお金を貯めていかなくてはなりません。

『貯金が趣味』という美容師であれば、コツコツと積み重ねてすでに必要なお金が貯まっているかもしれません。

私は、貯金が趣味ということは全くなかったので、独立開業という目標を持って初めて計画的に貯金し始めました。

人それぞれ状況も目標額も違うでしょうが、美容師の私が美容室開業のための自己資金をどうやって貯めたのか紹介します。

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「心構え」が大事です

私の場合、スタイリストとしての収入を上げて、その上がった分を貯蓄に回すという考えではなかったです。もちろん、良かった月の給与はその分貯蓄に回しましたが、毎月の目標貯金額を売上アップして賄うというものではありませんでした。

頑張れば出来なくはないですが、現実的に見てすぐに大幅な売上アップするということは難しいので、自分の月平均の給与を計算して、そこから最低いくらを貯金するというように考えました。

『貯金のために収入を上げる』ではなく『今の収入から貯金していく』

この考えをベースに計画を立てました。なぜなら『スタイリストとしての売上アップ』は貯金を始める前から、当たり前のように常に意識して美容師をしてきているので。

はじめに言っておきますが覚悟が必要です。今までとは違う生活スタイルになると思ったほうがいいです。

収入が上がらないのであれば、支出を減らすしかないからです。当然ですが我慢することが必要となってきます。

私も貯金するために我慢しました。それも独立開業のために必要なことだと。

支出を見直す

私は、最初に毎月の支出を見直しました。目標の金額を貯めるための毎月の必要貯金額が分かれば、支出を減らさなくてはなりません。

この支出を減らし、貯金をするために頑張った5つのことが次です。

1,引越しをした

家賃は毎月の支出の中でかなりのウェイトを占めていたので、まずはこの家賃を抑えることにしました。

『今の半分くらいにしよう』と考えました。美容師が家で過ごす時間なんてほぼない。寝に帰るくらいでしたので。

私は引越しが好きというわけではないのですが、ほぼ毎回2年更新のたびに住むところを変えていた気がします。親には「引越し貧乏」と言われていました。

そんな私ですが、この時に契約した物件はその引越し人生で1番安かったです。東京23区内です。

近所の不動産屋に行き『都内で風呂トイレ付きで4万円以内の物件を出して欲しい。都心まで30分くらいで』とお願いしました。

コレはさすがになかったです。なので次は『5万円で』と。

最初は「いや、難しいです」と言われた記憶があります。『駅から遠くてボロくても風呂トイレが付いてればいいので探してください』とお願いしてみました。

すると素敵な物件がいくつか出てきたではないですか。

都心まで大体30分くらい。築年数40年以上。ユニットバス。家賃5万円以内。駅まで徒歩10分強。こんな感じのアパートが数件出てきました。

名前は覚えていませんが昭和感たっぷりな名前のアパートだったと思います。

不動産屋には「今の収入ならもっと家賃に出せますよね。もっとキレイなところありますけど」と言われました。確か、最初に希望条件などを書く用紙に収入欄もあって、そこを見て言ってきたのだと思います。

どれも似たり寄ったりでしたが、その中で1番都心に近い物件に決めました。

住んでみた私の感想は、

  • ものすごくボロい。部屋の中はリフォームされていたので我慢できたが、外観が汚い。
  • ユニットバスが狭すぎる
  • 周りの住人が怪しげな外国人が多かった気がする
  • 洗濯機置き場がないので、コインランドリーに行くしかない
  • 虫が出る(書きたくないですが、ゴキ・・)
  • 日当たり悪く、カビが生える

今までと比べてしまうので、良いと思えるところが1つもない。

2年間住みましたが、いい歳した大人が生活するにはキツかったです。20代前半の若い時なら多分全然平気だったと思います。

改めて、住む家は大事だと実感できました。

ちなみに、引越し作業は業者に頼まず自分でやりました。

貯金のために頑張ったことの中で、この家に住んだことが1番我慢したとこです。今なら多分無理。でも、おかげで目標より貯金できましたけど。

2,飲みに行かない

それまでは、友人や後輩とよく飲みに行ってました。特に後輩と行く時は毎回ご馳走していたので、貯金なんて大してできてなかったです。

全く飲みに行かないわけではありませんが、自分から誘うのを控えるようにしました。なんだかんだ、自分から誘ってしまうことも多かったのでそこをセーブしました。

そして、なるべく勉強の時間を多く取るようにしてきました。

やってみるとわかると思いますが、飲みに行かなくなるとその分の時間がかなり使えるようになります。そして、お金も使わなくなります。

人それぞれでしょうが、飲み代が減るとだいぶ変わります。愚痴を言い合ったり、夢を語り合ったりする時間は必要と思いますが、お酒を飲んで話しているだけでは進みません。行動に移さないと変わりません。

3,発泡酒で我慢する

私は、仕事から帰ってきたら毎日自宅でビールを飲んでいました。20代前半からずっとそうしてきました。もともとお酒が好きなので、毎日2、3本は飲んでました。

ビールを飲むのを止めるのは、私には難しいと分かっていたので、その飲むお酒を『発泡酒』にランクダウンしました。

大した節約にはなりませんが、チリも積もれば的な考えでやっていました。

ビールを飲む人なら分かると思いますが、発泡酒は薄いんですよね。はじめのうちは『こんなのビールじゃない。普通にビールが飲みたい』とずっと思っていました。でも、慣れてくると不思議とビールが濃く感じるようになってきます。

なんだかんだで独立開業してからも、しばらくは発泡酒生活を送れました。

4,自炊する

自炊と書きましたが、自炊とは言えないものでした。

コンビニ弁当を買わず、外食をせずに日々の食費を抑えました。

飲み代もそうですが、仕事帰りにラーメンとかよく食べていましたが、そういった1人での外食をやめました。よっぽど疲れている時は、面倒だったので外で食事を済ませることもありましたが。

それと、毎朝コンビニで買っていた朝食を家で作って食べるようにしました。

自炊すればすごい節約になるというわけではありませんでしたが、外食が減ることでそれなりに貯金に回すことができます。

5,スキルを磨く

私は、ウェブサイト作ったりデザインしたりするのが好きだったので、そういった部分のスキル向上に時間を使うようにしました。

それと、本を読むようにしました。経営やマーケティングに関する本です。

美容のこと以外の勉強する時間を意識的に作り出すようにします。休みの日に出かけることもありましたが、用事がない時は自宅で勉強。それと、早起きして営業前にも同じように勉強していました。

せっかく目標持って貯金をしているわけですから、時間も大事に使うようにします。そうすると、自然と飲みに行ったり遊びに行ったりする回数が減っていき、お金を使わなくなります。

お金を使わないわけではなく、飲みや遊びに使わなくなるだけで勉強のためには使います。自己投資ということです。

まとめ

貯金するのは楽じゃないです。

私の場合は目標金額を2年という短期間で貯めるために、生活スタイルを変えて支出を減らすということをして貯金したので、自分の感覚ではキツかったです。

他人から見れば、

  • 風呂なしで我慢すればいい
  • ビールを止めればいい
  • もっと自炊すればいい
  • もっともっとやれることがあるだろう

など言われてしまうかもしれませんが、そこは人それぞれ収入も違うでしょうから言わないでおいてください。

私のように短期間で考えずに、もっと若いうちから計画性を持って長期的に貯金していった方がいいのは間違いありません。

別にいい歳してボロいアパートに住むことがダメなわけではないですし、発泡酒を飲むことが恥ずかしいこととも思いません。ただ、私が嫌なだけです。

短期間で貯金するには、そういった嫌なことを我慢する必要があった。

自分が目標とする独立開業のためには必要なことだった。

それだけのことです。

若い時に無計画だったので仕方ないですね。

家賃を抑えるのが1番おすすめ

最後に言っておきたいのがこれです。

私は一気に家賃を下げたので、住んでいた2年間で目標額以上に貯金することができました。たぶん住む家を変えただけで、他は我慢しなくても貯金できた気がします。

まだ開業前でしたが、2年でまた引越しをしました。もっと都心の普通のマンションに。以前の生活スタイルに戻ったわけではないですが、住む家だけ元に戻した感じです。発泡酒は独立後しばらくしてビールに戻りました。

美容師は家で過ごす時間は本当に少ないです。もし、頑張れるなら住む家のグレードを一気に落として住居費を下げてみてはどうでしょうか。

自分の収入で家賃比率を低くすることが貯金への近道になるでしょう。

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