美容室経営において会計士を決める時の6つのポイント
2017.02.09
自分の事業について経験豊富な税理士、会計士に出会えることで、安心して美容室経営に集中できることでしょう。
逆に、信頼できる会計事務所が見つからなければ、経営していく上で起こりうる様々な問題に時間を取られることでしょう。
サロン経営において、あなたのスタイリストとしての売上がサロン売上の柱だとすると、オーナースタイリストとしての時間を奪われるということは、売り上げ低下にも繋がりかねません。
経営者であるあなたがやらなくても出来る業務は、やれる人に任せることであなたの時間を作ることが出来ます。
美容室経営において会計士さんに任せた方がいい仕事は、費用を惜しまずお願いする方が結果的に売上アップに繋がるでしょう。
ここでは、私の経験も踏まえて美容室の税務・会計業務をお願いする会計事務所を決めるときの6つのポイントについて説明します。
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1,美容業界のことを理解している
美容室の利益構造や美容業界の事情がわかっているかどうか。
売上額や経費などの数字だけを見て判断する会計士ではなく、美容業界の変化にも敏感で業界事情も勉強し、的確なアドバイスできる会計士なのか。
こういったことは、そこの会計事務所が顧問先に美容室をどのくらい持っているのか、美容師の独立開業に関わったことがあるのか、などを確認してみるのが良いでしょう。
2,レスポンスの速さ
これは経営においてすごく大事なポイントです。
美容室の業務に例えるなら、
「明日、ストレートパーマのお客様のご予約が入ったが、2剤が足りない。。」
こんな時、
- 取引のある美容ディーラーさんに連絡しても繋がらない
- メールしてもその日のうちに返信がこない
- 材料の発送が間に合わない
これでは、困ってしまいますね。逆に、
- すぐに折り返し連絡がもらえる
- メールの返信もその日のうちに必ず来る
- 急な発注にも出来る限り対応してくれる
であれば、大変助かりますよね。
美容室を経営していれば、いろんな悩みやわからないことが出てきます。
例えば「今週中に従業員の労働保険料を支払わなくてはならないが、計算の仕方がよく分からない」
こんな時、
- すぐに相談できる
- 時間は要するが、期日に間に合うよう対応してくれる
であれば、あなたが抱える問題がクリアできたことになります。
もちろん、会計事務所の営業時間内でお願いした時のレスポンスの速さです。
営業時間を過ぎてるのであれば、当然相手の事情も考慮するべきです。いいお付き合いをしていくには大切なことです。
レスポンスが速いということは、時間がムダなく使えるとも言えます。
3,説明の仕方が上手
経営者といえども開業間もない経営者は、税務や会計業務についての知識はほぼありません。
私もそうでした。今でもわからないことはあります。
そういった美容室経営者に対して、専門用語を当たり前のように使い説明してくる会計士さんでは、長くお付き合いしていくのは難しいでしょう。
はじめは、分からない専門用語もうまく他の言葉に置き換えるなどして、理解しやすいような説明を心掛けてくれる会計士さんがいいでしょう。
4,悩みを共有してくれる
「経営者は孤独」とよく言われますが、その通りだと思います。
雇われ美容師から独立開業すれば、悩みや不安がなくなるなんてことはありません。
経営者の悩みとなると相談できる相手はなかなかいません。
美容室経営の悩みをスタッフに相談することは出来ませんし、スタッフからしてみればオーナーから相談されても返答にも困るでしょうし、お店で働くこと自体に不安を感じてしまうかもしれません。
こんなとき、お店の経営状態をオーナーと同じように把握してるのは会計士さんだけだと思います。
その会計士さんが悩みを理解してくれないようでは、誰に相談したらよいのでしょうか。
もちろん、経営において決断するのは経営者であって会計士さんではありません。ただ、悩み共有してくれるだけで少し楽になることもあるはずです。
5,味方になってくれる
これ、私は経験がまだないのですが、会社経営者の方々によく言われることなのです。
もし、税務調査が入ったとき一緒に戦ってくれるかどうか。
経営者側に立ちしっかり説明してくれるのか。
もちろん、会計士さんが定期的に監査に来てくれて、帳簿などをチェックしてくれますので、問題はないと思います。
監査の時に、経費として計上出来る出来ないは教えてくれます。ダメなものはダメと。
私は会計士さんに聞いたことがあるのですが、「税務署が来たらどうしたらよいのですか?」と、
そしたら、「心配しなくて大丈夫です。もちろん一緒に戦いますよ!」と。
税務調査が入ることのないよう、きちんと事務処理をしてはいますが、この言葉には安心しました。
普段からしっかり帳簿をつけ、定期的に監査してもらっていれば安心出来ます。
6,自ら仕事を探してくれる
美容室経営者とはいえ、オーナースタイリストとしてサロン営業もこなしていると、経営のやるべき仕事を忘れてしまうこともあります。
例えば、各種税金などの支払い時期、従業員の保険料の計算など他いろいろと。
こういった時も、
- 各機関から手続きの書類が届く前に連絡をくれる。
- 「今、何かでお困りのことはないですか?」
- 「お役に立てることはありますか?」
など、自ら仕事を探してくれるのか。
定期的な監査とは別に、経営面でのサポート体制が整っているのかどうかは重要です。
こちらが連絡しない限り、決まったことしかやってくれない会計事務所では、顧問契約している意味がないです。
まとめ
会計事務所を選ぶ時は【美容室の税務・会計が得意】というのはもちろんですが、
- 美容業界のことを理解している
- レスポンスの速さ
- 説明の仕方が上手
- 悩みを共有してくれる
- 味方になってくれる
- 自ら仕事を探してくれる
この6つが私が思う会計事務所を選ぶポイントです。
あとは、お互い人間ですから合う合わないといった相性もあるかもしれません。
私は現在お願いしている会計士さんしか知りませんが、とても満足しています。
信頼している美容室経営者の先輩が紹介してくれた方です。
今でも覚えていますが、その先輩に言われた事が、
「会計士さんとは、自分の財布の中身をすべて見せる人」
本当にその通りで、それくらい信頼できる会計士さんでないと、通帳など見せれないです。
逆にそのくらい信頼できる人なので、美容室経営での悩みや不安をなんでも相談できる唯一の人かもしれません。