美容室店舗家賃を技術売上3日分で回収できてないけどやれなくない。
2019.06.11
独立開業時に1番悩むところかもしれません。
『美容室の店舗家賃』
毎月必ず支出する固定費であり、経費の中でも後から見直し節約することが簡単にはできないのが家賃です。
私も独立前から聞いて知っていましたが、「技術売上3日分で支払える賃料であるべき」ということ。
あくまで美容室経費としてのバランスの話です。
でも、これって簡単なようで簡単ではないと思っています。
なぜなら、今現在私はこれが達成できていないから。
大体ですが「技術売上3.5日分」が現状です。もちろん原因はわかっていますが、すぐに解決できるものでもない。
ただです、
技術売上3日分で美容室の家賃を払えなくても利益は出せる
出せてます。別にギリギリとかでもないです。
とはいえ、美容室のキャパ的にはまだ技術売上を伸ばせる余地はあるので、そこを達成すればもっと利益が残せることは間違いないし、日数も短く出来る。
なので、理想形の経営が出来てはいません。けど、利益を出すことも出来ています。
だから『技術売上3日分>美容室店舗家賃』は1つの目安です。
私に当てはめて考えると、技術売上5日分でも十分生活できるだけの利益残せます。
けれども、経費の家賃バランスでいうと少ない営業日数で賃料をペイできるほうがいいことは間違いないです。
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技術売上3日以上の家賃でも大丈夫な訳
美容室に限ったことではないですが、利益とは収入と支出のバランスで決まります。
- 売上より経費が少なければ、利益が出る
- 売上より経費が多ければ、利益が出ない
これが絶対なわけで、単純なことです。
美容室を経営していくのに必要な経費以上に売り上げればいいんですよね。
家賃を1日平均売上×3日分で回収できなくても、その分他の経費が抑えれていれば同じこと。
例えば、店舗賃料が想定内より5万円高くても、他経費を見直して5万以上安くできればいい。
「収入と支出のバランスが取れていればOK」ということ。
もっと云えば、経費の見直しで家賃以外の支出部分を抑えることができれば、売上が同じならもっと利益が残せるということ。
とはいえ、美容師が独立開業を目指したら、店舗賃料が概算でも決まっていないと事業計画を立てれないので、この『1日平均売上×3日>家賃』が1つの指標となります。
独立開業時の美容室店舗家賃はどう考えるのがいいか
自分で思い描いている美容室があって出店エリアが決まっていれば、店舗賃料もある程度は決まってきますし調べもついていると思います。
「いいな」と思う物件見つけても希望エリアで探すと想定賃料より高かったり、賃料で探すと求める物件が出てこなかったり。
本当に運やタイミングもあるので難しいです。
なので、賃料をいくらで考えるのか?は物件探しをしながら、事業計画の収支の見直しも必要になってきます。
ちなみに私の場合は下記のように考えました。
オーナースタイリストである自分の売上で考える
独立開業時の自分の1ヶ月の想定売上で、
- 家賃
- 人件費(自分は入れない)
この2つは絶対に賄えること。
という考えのもとで、実際には材料費やその他経費分も賄える計算をしていました。
絶対ではないですが、自分の生活費分(収入)稼げなくても、サロン運営に関わる必要な経費を全て自分の売上でカバーできるような考えでいました。
そう考えていれば、大変ではありますが自分がより頑張れば自分に返ってきますから。
自分自身がオーナースタイリストとしてサロンワークをするなら、ざっくりですがこういう考えをベースに店舗賃料を決めてもいいと思います。
美容室の店舗賃料は想定より安くしておいた方がいいという考え
これもあります。安くできるなら当然ですが。
私は独立して美容室経営を始めて5年以上経ちました。
家賃も毎月しっかり納めて利益も出せています。
けど、ずっと同じ経営状態をキープするのって難しいんです。
スタッフ数が増えていくならいいですが、減ってしまう事もあります。
小規模でスタッフ3~4人、セット面4とかで営業していて1人減ると一気に風向き変わったりします。
店舗家賃を2日分の売上で回収出来たりしていたものが、3日でも回収できなくなったりすることもあります。
- お客様も変わらず来てる
- スタッフの生産性も変わっていない
けど、スタッフ減ることで売上が落ち、売上と家賃のバランスが崩れます。
売上に対しての家賃比重が大きくなります。
しかし、家賃だけで考えると痛手となりますが、スタッフが減るという事は人件費も減ります。
なので、賃料を3日分の売上で賄えなくても他経費が少なくなるので、売上と経費のバランスは保てる場合もあります。
辞めたスタッフの人件費率で変わってきますけど。なんなら、利益増えてしまうこともある。
【スタイリストが1人辞めたら美容室オーナーの収入が増えた話】
とにかく、美容室経営していれば何が起こるか想定はしていても、いつ起こるかまではわかりません。
売上は限界なのに、
- 大家さんに「賃料上げます」と言われるかもしれません
- スタッフに「給与上げてくれ」と言われるかもしれません
このようなことが起きたからといって、メニュー料金を値上げするのが難しい状況かもしれません。
何がいつ起こるかまではわからないのです。
そういうことも視野に入れて、最初から抑えられるところは出来るだけ抑えたほうがいいと思います。
うまくいっていて利益が出ていると、忘れてしまいがちですが、あらゆることを想定しておくべきです。
なので、店舗家賃も想定より安く考えるのも1つです。
それと、絶対に家賃交渉はするべきです。
10000円でも5000円でも、ダメもとで家賃下げてもらえないか聞いてください。
私は、賃貸に住んでいますが部屋を借りるときは必ず交渉します。
結構な高い確率で値下げに成功しています。
特にテクニックはありません。
ここが気に入ったけど、もう少し安くならないか?と聞くだけです。
言うのはタダです。でも、いきなり「○○円下げてくれ!」はダメだと思いますけど。
まとめ
美容室の店舗賃料は、毎月必ず出ていくお金です。経費の中でもそれなりの固定費です。
独立開業してから「もっと慎重に決めればよかった」と思っても遅いので、無理のない事業計画を立てるべきです。
今の時代、社会保険や求人難ということもあり、美容師の人件費はまだ上がっていきそうです。
小規模での独立なら、極力店舗賃料を抑えて頑張って売上て、人件費に回せるくらいの考えでいたほうがいいと思ってます。
リスクをとってハイリターンを望むには、よほどの策が必要なことは間違いないです。
心配性の私なら、保険をかける意味でも家賃は抑えます。
稼ぐためには投資も大事ですが経費は抑えるべきです。
【小規模美容室が更なる利益増を目指すときに考える経費のこと】