すぐやるべき!美容室のウェブブランディングは計画と準備が大事
2017.08.03
美容室のブランディングとは何なのか?
そもそもブランディングの目的は?
ブランディングはどうやってやればいいのか?
やる必要あるの?
なんか小難しいイメージがあります。
「ブランディングなんて有名サロンにしかできないことでしょ」と、私も最初はこのように思いました。
でも、今はある程度ブランディング出来ていると思っています。ブランディングの意味合いを間違えていなければ。
私が考えるサロンのブランディングをお話しします。
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美容室のブランディングて何?
『ブランディング』を調べてみると、
ブランディング(英: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ。ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる、あるいはブランド構成要素を強化し、活性・維持管理していくこと。また、その手法。ここでいうブランドとは高級消費財に限らず、その対象としては、商品やサービス、それらを供給する企業や団体のほか、人物・建築物・史跡・地域 ・祭事など、あらゆるものが該当する。
引用元:wikipedia
となっている。
私が上記内容で注目したのは『ブランドとして認知されていないものをブランドに育て上げる』というところ。
そうです、私の美容室がまさに『ブランドとして認知されていないサロン』ということだったので、ブランドかどうかは別として、うちのサロンをまず認知してもらうことが重要になるわけです。
私は美容室を開業するときにサロンのコンセプト(お客様に提供したい技術やサービスなど)を決めて開業しています。
そのコンセプト(強みやウリ)に共感し、価値を感じてくれるターゲットに認知してもらうことが『ブランディング』となる。というふうに私は理解しました。
もっと簡単にイメージできるようにすると、
(例)
コンセプトが【薄毛・細毛で悩む女性に似合うヘアスタイルが得意】
ターゲットが【薄毛・細毛で悩む女性】
だとしたら、
『薄毛・細毛で悩む女性に悩みを解消できる美容室』として、薄毛・細毛で悩む女性客に認知してもらうこと。
ブランディングを『サロンを日本中の人達にブランドとして認知してもらう』と思ってしまうと、やたらハードルが高く感じてしまい、最初から諦めてしまうと思います。
そこまでじゃなくても、
- サロンの商圏エリアの人
- サロンのコンセプトを価値と感じてくれる人
この2つのターゲットに、
『◯◯駅周辺の美容室なら△△美容室』
『薄毛・細毛で悩む女性のヘアスタイルが得意な美容室なら△△美容室』
と、知ってもらうための戦略をブランディングとして考えればいいかと。私の小さなサロンでは、今の所それで十分ということ。
美容室のブランディングの目的
自分のサロンの強み(ウリ)を価値と感じてくれる人に認知してもらい、サロンにご来店してもらい、サロンのファンになってもらうことがブランディングの目的。
サロンの存在、強みを認知してもらっても、ご来店してもらわなくては目的達成が出来ません。
やはり、見込み客を集め固定化することが美容室のブランディングの目的となるでしょう。
では、有名店でもない小規模サロンが、この美容室のブランディングをするためには、何をすればよいのかというと、インターネットを利用した『WEBブランディング』が最適であると思います。
私も開業前から計画して、開業後半年かけて準備し実践してみました。
美容室にウェブブランディングは必要なのか?
今後、必須となるでしょう。やらなくても経営はしていけるのかとも思います。他集客手段を用いることで続けていくことはできるのかな。
ただ、なんでもそうですが『100%!絶対!』なんて物もなければ、それがずっと続く保証もない。
「ちょっと前までは、△△で集客できていた」
「最近、固定客のリピートが悪くなってきた」
こういうこと、いつの時代でも起きます。何かのタイミングで起き始めたりします。良い時はずっと続くわけではありません。
もっとリアルのこと言えば、
- 昔は求人募集かけたら何人かの中から選ぶことができたが、今は応募してきた人を採用するしかない。
- スタッフが定着しない
- クーポン価格を下げないと集客できなくなってきた。
- 価格を下げても集客数が減ってきた
- 広告媒体の効果が出づらくなってきた
- 新規客が来ても定着しない
など「昔と比べて〜」なんてことが、いろいろとあると思います。きっと同じようなことが時代時代であると思います。
有料の広告媒体だけに頼った集客は危険
効果の高い広告。ホットペッパービューティ。掲載費も高い。
新規集客も固定化もそこそこできている。できている今は良い。できているところはそれで良い。
本当ですか?この先もずっと続きますか?続かなかったらどうするんですか?
今、集客できてるから高い掲載費でもいいという考えはわかるんです。それに、みんなもそれがずっと続くなんて思ってないのもわかります。
私が危険というか嫌なことが『有料なのに競争が激しい』ということ。
リアルでも飽和状態の美容室が、高いお金払って広告掲載してるのに、その広告内での競争も激しい。とか、そういう仕組みだから仕方がないといえばそれまでですが、すごい嫌。
ネットの情報て、基本的に無料で手に入れることができて、発信する側も基本的には無料でできる。自分で自分の美容室の宣伝を無料でできるのがウェブなわけで、何も高いお金払わなくてもやりようはある。にも関わらず、そこに頼りきってしまうのは、美容室側の勉強不足であったり、考え方の甘さであったり、いろいろなのでしょうが。
とは言っておきながら、私も掲載しているので完全否定はしないですが、掲載ランクは計画通り落として行っています。
私は、無料で宣伝できるウェブであるのに、いつまでも広告掲載費に利益を奪われるのが危険だと思っています。それなので、開業前から「開業3年以内に広告費を技術売上の5%以内に収める」という目標で、ウェブブランディングを始めました。
これはクリアし、年内には広告費が1%以内に収まります。
もちろん、経営のバランスと考え方があるのでこれが正解というわけではありません。
小さなサロンにとっての広告費数万、十数万円てかなり大きいんです。
売上が落ちても経費が減れば利益は出ます。
広告媒体で集客できなくても、他手段を考えれば集客できます。
いつか集客効果が出なくなる時が来るからではなく、他集客手段を構築しておくことが危険回避になるのです。
美容室のウェブブランディングの計画と準備
ネット、スマホが当たり前の時代になる前のブランディングは、ファッション誌やヘアカタログなどに掲載されることやTV出演、有名人のヘアを担当することなどでブランディングが出来たと思います。
そして、お客様はファッション誌やヘアカタログなどの本を購入し、情報を得ていました。
お金を払って手に入れた情報だからこそ、その本の中にある情報を信頼し、掲載されている美容室のブランドイメージを感じることが出来たと思います。
けれど、ウェブブランディングは違います。
美容室自らがネット上に独自のコンテンツを無料で掲載することができます。
お客様は、ネット検索を利用してあらゆる情報を無料で手に入れることができます。そして、膨大な情報の中から自分にとって価値ある情報だけに興味を持ちます。
テレビや雑誌などに莫大な広告費用を掛けれるのであればいいですが、大企業でもない小規模美容室ではそうもいきません。
ウェブブランディングは、莫大な費用を必要とせず誰もがやることができるのです。
ウェブブランディングの良いところ
ウェブブランディングは、小規模サロンにとって『集客と固定化』に最適だと思います。
- 費用がほぼ必要ない(やり方次第ではある)
- 伝えたい思いを表現しやすい
- 発信できる情報量はほぼ無限
- 自分だけのサイトで専門性を打ち出せる
- 見て欲しいターゲットを集めやすい
情報を発信するのも無料。発信できる情報量も雑誌の比じゃない。発信しようと思えばいくらでも。ただ、物理的に言えばサーバーの容量次第ということはある。
雑誌ではできない動画での情報発信も可能なため、サロンの思いを伝えやすい。
美容室でいえば、サロンの詳細な情報や雰囲気はもちろん、得意なスタイルや技術、さらにはスタッフの人柄まで伝えることもできてしまう。
多数の美容室が掲載されるヘアカタなどとは違い、自分だけのサイトなので独自のコンテンツを好きなように発信できる。
ただ「おしゃれなヘアにしたい」という幅広いターゲットではなく、その中のもっと細分化したターゲットに情報を届けやすい。
ウェブブランディングの難しいところ
確かに、小規模サロンには最適ではありますが、計画→行動→達成までは簡単なことではありません。
- サロンの強みが必要となる
- ウェブの知識も最低限必要
- 価値あるコンテンツ作り
- ターゲットを絞る必要がある
- ネット上での競争に勝たなくてはならない
- 目的達成までに時間が掛かる
費用も掛からず始めることのできるウェブブランディングは、すぐに結果が出ることはありません。目的達成までにはそれなりの時間を要します。達成する前に途中で諦めてしまうことも可能性としてはあります。
とにかくまずは認知してもらうことが大変です。これが1番難しいことだと思っています。
ネットの情報は基本的に無料で手に入ります。
ネット上に存在する美容室のオフィシャルサイト、美容室検索サイト、美容師ブログなど、美容に関する情報(コンテンツ)の数は、リアルな美容室の数よりも多いのです。
下記のような美容室を想像してください。
ネットでも同じ。ネット上に美容室のコンテンツが存在していても、検索にヒットしなければ、誰も見てくれません。
見てもらえなければ、認知してもらうこともできず、サロンにご来店してもらうことできません。
検索にヒットしたしても、検索結果で1~3ページ目以内に表示されるようなコンテンツ(サイト)でないと、見てもらえる可能性は低いと言えます。
さらには、検索上位に表示されてもターゲットがコンテンツに、価値を感じてくれる内容でなければ『サロンにご来店してもらう』につながらないのです。
リアルでは当たり前ですが、ネット上でも美容室の競争が起きているのです。さらに、美容室だけが競争相手ではなく、美容室以外の多数の誰かが同じようなコンテンツを発信しているため、ネットでの検索上位を勝ち取るのは難しいことです。
そして、そもそも肝心な『サロンの強み』がないとブランディングはできません。
『サロンの強み。。』
サロンの強みは、必ずしも独自のものでなくてもいいのです。他のサロンでもウリ(強み)が同じところというのはあっておかしくないからです。これだけ美容室が多く存在しているのですから。
私も考えた時は、下記のようにすごく悩みました。
- 他とは違う強みが思いつかない
- 思いついたとしても、それを強みにしていいのかわからない
- その強みは自分だけなのか
- その強みで集客できるのか
と、考えれば考えるほど迷宮入りでした。
けれども、その強みを価値と感じるかどうか、最終的な判断をするのはお客様であって美容室ではありません。それなので、あまり深く考えすぎずに自分の得意とするものなどを、自分の中で明確にすることができればいいでしょう。
ただ、ターゲット層があまりにも幅広いのはお勧めできません。必ずターゲットは細分化し絞るようにします。
ターゲットを細分化して絞る
例えば、
↓
ターゲットは男性客
ではなく、
↓
ターゲットはオシャレなビジネスマン
という風に、ターゲットを細かく絞ることが必要です。
ターゲットを細分化する必要性
美容室のリアルな店舗は、
- サロンの立地
- 雰囲気
- 働いているスタッフ
- 価格
などから、お客様が判断してその美容室を利用するか判断するため、集客という点では『待ち』の状態であり、ターゲットが幅広いと言えます。さらに、こちらからターゲットにアピールするという姿勢ではありません。
ネットでのウェブブランディングは、美容室自らがターゲットにアピールしていける特性を活かさなくては競争に勝てません。
小規模サロンがその特性を活かすには、幅広い層のターゲットにアピールするのではなく、限られたターゲットにアピールすることが重要となります。
ターゲットが細分化されることで、発信するコンテンツに専門性を持たせることができます。専門性を打ち出し、ターゲットを狙い撃ちすることで、競争の激しいネット上でターゲットに認知してもらいやすくなるのです。
『サロンの強みとターゲット』が明確に決まれば、いよいよウェブブランディングの構築に入ります。