美容室のブランディング成功体験
2017.12.20
最近、よく聞くブランディング。
HYUでも美容室のブランディングについての記事を書いたことがあります。
私は、独立開業時からウェブでのブランディングを地道に続けてきています。4年経とうというところ。
ブランディングなんて、
- 小規模美容室でやれるの?
- やる意味あるの?
- やったらどうなるの?
と、思われるかもしれません。
なので、4年近くウェブブランディングをやり続けてきた成果を紹介出来ればと思います。
私が美容室のブランディングのためにやっていることは、下記2つの記事を読んでください。
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ウェブブランディング続けてたら取材依頼がくるようになった
ブランディングのためのウェブサイト経由で、テレビや雑誌の取材依頼が来ました。
もちろん取材内容は、専門性の高い美容室に◯◯の企画に協力してほしいというもの。
ブランディングしはじめて3年目に入った頃から、こういった問い合わせがくるようになりました。
ただ、すべての依頼を受けてきたわけではありません。断ることの方が多いです。
取材を断る理由
- うちのコンセプト(専門性)からズレている
- 急過ぎる
- 日程が合わない
特に思うのが急過ぎるんです。ほとんどの依頼が定休日でないと出来ない内容。にもかかわらず、近々の日程でお願いされること。
スタッフも少ない小さな美容室です。お客様のご予約も既に頂いてる状況。無理なんです。
上記の理由からお断りすることが多いです。
取材を受ける理由
- さらなるブランディングが期待できる
- 日程が合う
この2つです。
取材協力の報酬は?
あったり、無かったりです。
企画内容によって違います。報酬があるとしても無いようなものです。
時間と労力で云えば、普通にサロン営業した方がお金にはなります。
とはいえ、今は報酬の有無で決めてはいないので気にしていません。
私の美容室の価値がまだまだ高くないということ。
ブランド力が弱いのでしょう。仕方がありません。
こちらから金額提示出来るくらいになってみたいものです。
取材内容は?
- ○○が得意な美容室さんに△△をお願いしたい
- ○○について詳しく教えてほしい
こんな感じが多い。
企画によって2時間程度~半日。また、何日かに分けられる。
取材後の影響は?
はっきり言ってない。と思う。
もしかしたら、新規集客にはいい意味で影響が出ているのかもしれない。実感できるほどのものはないが。
テレビといっても朝の情報番組。
雑誌といってもヘアカタやファッション誌ではなく生活情報誌。
とはいえ、テレビは3分間くらい出ている。雑誌は発行部数も多く、5ページに名前と写真も出ている。
でも、問い合わせはほぼ無し。
もともと期待はしていなかったので、特に残念な気持ちもないです。
むしろ、1番嬉しい影響があったのでそれで満足できました。
その影響というのが、いつもご来店くださるお客様からの反応です。
- 「出てましたね~」
- 「テレビ見てビックリしました」
- 「普通に見てたらここだった」
など、テレビ番組を見てくれたお客様。
- 「いっぱい載ってた」
- 「すごい興味ある企画だと思ったら、ここが出てた」
- 「ここに通っていることに自信が持てた」
など、雑誌を見てくれたお客様。
テレビ出演も雑誌掲載もお客様にはお伝えしていなかった。なんだか恥ずかしくて、お客様には言わなかったのです。
ブランディングによる顧客からの信頼度UPが1つの成功
美容室のブランディングを想像すると『美容室の価値を高めて、そこに共感してくれるお客様に認知してもらう事』
もっと簡単に言えば新規のお客様を集めることだと思っていたわけです。
しかし、それだけが美容室のブランディングではないと今は思っています。
もちろん、新規集客のために続けてきていたウェブブランディングですが、自分では思いもよらぬ影響が出たことに達成感を感じました。
『いつものお客様が1番大事』ということ
私の美容室を知らないお客様にご来店頂けることは嬉しいことですが、もっと嬉しいことが定期的にいつもご来店くださるお客様からの信頼度がさらに上がることです。
固定のお客様で長くご来店していても、何かをキッカケに失客する可能性も必ずあります。ずっと同じスタイルに飽きていたり、もっと他にいい美容室を探し続けているかもしれません。
そんなとき、改めていつも通っている美容室の価値を再認識してもらえるキッカケがあるというのは、美容室側としても一時的かもしれませんが不安が取り除かれます。
美容室はリピート商売ですから、通い続けてくれるお客様が増えていかなければ経営は長く続きませんし、長くご利用してもらえることで売上も安定します。
『新規客よりもいつものお客様』
やはりここが1番大事だということは忘れてはならないでしょう。
いつものお客様に美容室の価値を再認識してもらう手段は他にも考えられるでしょうが、メディアへの露出はいいキッカケとなりました。
小規模美容室のブランディングは派手じゃない
今はインスタなどを活用して、爆発的に露出度がUPし、サロンというよりかは美容師個人でブランディングに成功する時代。
それに比べると美容室のウェブサイトでのブランディングには、そこまでの爆発力はないと思います。これは、あくまで私の話にはなりますが。
ターゲットもかなり絞られますし、キーワード検索で上位表示させるにも時間も労力も要します。上位表示されたから必ず集客できるというわけでもありません。
ウェブサイトの更新。更新。アクセス解析。更新・・・・地味な作業です。少しですが結果が出たからいいものの、必ず結果が出るというものでもないと思います。
SNSが楽ということはないと思いますが、インスタは私的には良い意味で派手さを感じます。
まとめ
ウェブサイト、SNS、紙媒体などから何かひとつに絞る必要はないと思いますが、小さな美容室であれば必要集客数やターゲットに合わせて、ひとつのものに注力することは重要でしょう。
私もまだまだウェブブランディングの途中であり、試行錯誤している最中です。
ただ、根気よくやり続けていれば、無名の小さな美容室でもブランディングは可能だと確信しています。
美容師のウェブブランディングにおいて知っておいて欲しいことが、
『美容師ブログの競合は誰なのか?とりあえず知っておいたほうがいい』
です。